病魔の正体
点滴が効いてるお陰で症状は和らぎ、しっかり眠った翌朝、主治医の先生が私の元に来られました。
「〇〇さん、今から言う言葉を復唱して下さい!さくら・ネコ・でんしゃ」挨拶もそこそこにそう言われたので言われるがままに復唱する。
「はい!結構です。今日は何月何日か分かります
か?」
?? 何でこんな事聞くんだ? 何?どうしたの?
相変わらず、頭の中はクエスチョンマークだらけ。
恐る恐る答えると
先生が口を開く。
「検査の結果、〇〇さんは脳炎です。」
??のう えん??
聞けば、最初は髄膜炎の疑いだったものの
髄液検査とMRIの検査の結果で脳炎と判断
されたとの事。
ずいまくえん? ずいえきけんさ? のうえん?
聞きなじみはないが、重い響きの言葉。
えっ、えっ、えっ?何それ? 何で? 治るの?
ついこの前まで元気だったじゃん!何で何で?
上手く呼吸ができなくなる。正にパニック
状態の中、脳炎との戦いが始まったのでした。