【日記】京都下鴨便り、「ロバのパン屋さん」がやってきて、70年前にタイムスリップ!
烏丸から市役所に向かって、御池通りを歩いていると、とっても懐かしい
宣伝ソングが聞こえてきた。
僕らがまだ幼い子供だった昭和30年代、街にコンビニもスーパーもなく、繁華街から、住宅街、村の中には、リヤカーや大八車に、野菜や干物、金物などを乗せて売り歩く行商さんが、よく歩いていた。
中でも出会って嬉しかったのは、蒸しパンのロバのパン屋さん、流石に ロバやポニーに惹かれたパン屋さんではなかったけれど、小型軽自動車の 荷台に山と積まれた蒸しパン屋さんの、屋根の上のスピーカーから、テーマソングが流れてくると、いきなり駆け出していた。
当時はまだ、5円10円という単位だったけれど、菓子パンと違って日持ちしないので、買ったらすぐにその日のうちに食べるんだよ、と母親にも、よく言われた。
今も昔も、合成保存料は一切入っていないので、子供が食べるのには一番安心できるのだと、改めて教えてもらった。
冷凍しておいて電子レンジでチンするなんてことは、もちろんそれから 遥か先の未来のことで、想像することすらできなかった。
今をさる、60年以上も昔の話。
長らく姿すら見うことがなかった、ロバのパン屋さんがタイムマシーンに 乗ってきたかのように、突然目の前に現れた。
現代のロバのパン屋さんは、岐阜を本社に全国に3台残っているのだそうで、京都にも月に一度くらいは、やってくるのだという。
ホームページではなく、インスタグラムで先の予定がわかるのだそうで、
それを聞いて、いきなり現代に戻ってきたけれど、間違いなく、ロバのパンのテーマを聞いて、おじさんと話している間は、60年前に戻っていた。