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【日記】京都下鴨便り、雨あがりのステップ


#雨上がりの路地に、響き渡る下駄の音。

 真夏のお陽さまと紺碧の空、夕方には雷さんに土砂降りの雨が続く毎日。
午後11時前、赤いランプの最終バスも近い河原町通り、満員のバスの中にも台風騒ぎ疲れ?が漂っている。

 やや急ぎのブレーキで、吊り革立ちの乗客たちが前にのめって、倒れそうになった。白地の浴衣に下駄ばき、カンカン帽子をかぶったおじさん、バスを降りる間際に、運転手さんに一言、
 「もすこし、ゆっくりやってくれへんか。。。」

久々にみる千鳥足のおっちゃん、カンカン帽子に、歯もすり減った下駄を 引きずって歩くその姿は、昭和30年代の裏町によくいた、いわゆる、 
”酔っ払いおじさん”、
 
 手元不如意の詫び人を気取ったような後ろ姿は、ほとんど植木等さんか のり平さんか。。。
 ちょっとゆるんだ角帯の後ろ姿がよく、似合う下鴨の街角。

#土産も揺れる、千鳥足。

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