単身赴任してみて改めて気づいたこと
結婚後、20年ぶりの一人暮らし。東京での単身赴任生活中。二ヶ月ほど経ち、色々と気づきや成長があったのでメモしておく。
まず、一人暮らしだと色々とタスクがあってほどよく生活にハリが出る。私自身あまりテキパキ家事をするタイプではないのだが、山盛りになる前に洗濯もするし、シンクの食器も食後極力はやく洗って片付ける。手が空いたら掃除機やクイックルワイパーもさっとかける。汚れてるかもと思えば便座もさっと拭く。やることはたくさんあって、一日の中でやった方がいいタスクがあると、必然的に手や身体を動かす。結果的に頭も回るし心にエンジンが掛かる。
自分がやらないとそのままで何も改善しないことに気づいたから、なのだろう。シンクの食器がそのままだったとして、誰も洗ってくれない。時間が経つほど汚れも落ちにくくなるし、腐敗リスクも増える。自分が気持ちよく生活するために、いまちょっと重い腰を上げておく、を細かくやっているのだな。こういうのが『ていねいな暮らし』の第一歩なのだろう。自分のために自分の時間を使う。同時に、これまで親や家族にいかに頼ってきたのかよくわかる。
一方、一人暮らしだと時間もたくさんある。正直、持て余す。仕事を終えて帰宅し、晩ご飯食べてちょっと晩酌して、風呂に入ったらもうすることがない。あとは寝るだけ。大阪の自宅で家族と過ごしていても条件は同じはずだけど、一人でいることで余計に持て余す感が出る。私の場合、わざわざ家族から離れて過ごすことを選んでいるのに有意義に使えていなくて良いのかという自責の念とセットなのかも。無意に時間を費やすことができず、資格試験の勉強をはじめた。そうやって部屋の外での居場所が出てくると精神安定上も良い。
一人暮らしは、炊事洗濯で可処分時間が減るようにみえて、実は一人で過ごす時間の有意義さを突きつけられ、うまくハマればやりたいことに注力でき、ハマらなければ寂しさに押しつぶされていく。
家族&猫と離れて暮らすのは寂しいような気もするけど、見えないから楽な部分もある。家族とはいえ至近距離で密に生活していると可愛さ余って憎さ百倍、ヤキモキすることも多い。
自分にとって、家族にとって、社会にとって最適な居場所を引き続き模索していこう。今の状況にはそこそこ満足している。