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江ノ島エスカー

東京での単身赴任生活が始まってもうすぐ二ヶ月が経とうとしている。久しぶりの一人暮らしで、住む場所は決まったものの生活に必要なものをかき集めていた一ヶ月目。二ヶ月目は仕事も軌道に乗り、自室で最低限の生活はできるようになったので職場の皆さんと軽く飲みに行く、くらいの余裕はでてきた。

大阪でのリモートワークを併用しているので、東京にいる期間と大阪にいる期間を交互に過ごしている。生活スタイルが違いすぎて頭が混乱するが、二面あるというのは人生に幅がもたせられて良いような気もする。どちらもうまくいっていれば、だけど。

そんな訳で、東京単身赴任生活の週末は必要に駆られた行動ばかりで、観光のひとつもできずにいた。せっかく新しい土地に来たというのに、職場と自宅の往復(&近所のスーパー)では勿体無いというもの。

ようやくフリーの週末ができたので、江ノ島まで行ってきた。こっちに車がないので電車移動。運転しなくていいのは楽だけど、電車の旅にはプライベートスペースがないので気を抜けず疲れる。

江ノ島を選んだのは、次男が好きな漫画に出てきた舞台だから。本当は次男と一緒に来て、それこそ「聖地巡礼」したかったのだけども。いずれそうしよう。

20年前にはサーフィンを楽しみに湘南に何度か来たことがある。辻堂にも来たのだけど、江ノ島には行ったことがない。彼女(現在の妻)を観光に連れてきてあげたらよかった。

10月下旬の曇天の江ノ島は、観光客の数もそこそこで散策にちょうどよかった。江ノ島エスカーを見つけたが、どこまで歩いて行けるか挑戦したかったので結局乗らず仕舞い。一番奥の岩屋のところまで行って戻ってきた。急な階段を上がると心拍もぐっと上がってしんどいのだけど、周りから「元気な人」に見られたくてついつい涼しい顔をしながらホイホイ上がってしまう。こういうちょっとした無理があとで寝込む原因になったりするのだけれども。

藤沢から職場まで約1時間。通えないことはない距離。おまけに毎日の出社が義務付けられている訳でもないので、週二日程度通えばいいだけなので、江ノ島に引越しちゃう選択肢も、あるっちゃーある。どこに住めば心が休まるのだろう、満たされるのだろうと思いながら江ノ島を歩いてみたのだ。

江ノ島はパワースポットだと言われる。私にはパワーは感じ取れなかったが、島の木々、磯に打ち付ける波しぶきを見ていると心が晴れてくるのがわかった。心のモヤモヤがすーっと抜けていく感じ。これをパワースポットというのかもしれない。かといって、この近くに住んで毎日江ノ島に通うかというと多分通わない。近すぎると却って足が遠のくものだ。いつでも行けるところには行かない。

東浜のビーチに座ってコンビニのサンドイッチを食べていたら、二口目を食べる前にトンビに盗られてしまった。まぁいいか。そんな気分になれる場所。

江ノ島がベストかはともかく、単身赴任先から一時間程度で。数百円レベルで自然を感じられる海に来れるというのはいいことだな。今度は三浦半島方面にも行ってみよう。SUPとか釣り竿を持ってくると、傍観者としてではなくプレイヤーとして参加できるような気もした。

こうして単身赴任先の東京に徐々に自分の根が育っていくのだろう。心臓の調子が悪化するまでの残された時間、人生を十分に楽しもう。一人で過ごすワーク&トライの東京生活と、家族と過ごす愛に満ちた生活。

二つを並行して楽しめるとは、なんて贅沢な生き方なのだろう。

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かずさん@減塩生活中
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