見出し画像

「おおびら(大平)を作った」

次男が、「郷土料理について調べる」という冬休みの宿題をもらってきました。

最初は、ネット検索して「呉の肉じゃが」なんて言ってたのですが、「せっかくなら大崎上島の郷土料理を調べたらいいんじゃない?」ということで、先日、「ひなたぼっこ」さんが、大平ってのをあげてたなぁ、と思い出し、とりあえずご近所さんに連絡してみました。

私「なんか、郷土料理ない?」
ご近所さん「ない。」
私「おおひら、とかいうやつ、ここでは作らないの?」
ご近所さん「おおべやっちゅうのがあるわ。」

ということで、おおべやについて、あれこれ聞きました。どうやら、おおひらとよく似たものであるらしい。(おおひら(大平)は、山口の郷土料理として、ネットに載っていました。)
後日、作ったよ、と報告に行って、
「大崎では『おおびら』っていうんやって。」
と伝えると、
「こっちも『おおびら』よ。」
と言われました。どうやら、電話だったので、私が聞き取れなかったようでした。

そして、島の中で、誰かよく知っている人いないかな、と思って、朝からFacebookにあげてみると、すぐにお友達から詳しい方がいるとの有力情報が。

そして、詳しい方が私もよく知っている方でしたので、直接連絡を取らせてもらって、「家に今日おられるなら、この後行ってもいいか。」と無茶なお願いをし、息子2人を連れてうかがってきました。

ほんと、大崎上島の好きなとこって、ここ。
結構、あっという間に、だいじなとこまでたどりつけちゃうところ😊

で、ここからは、大平についてです。
島では、大平と書いて「おおびら」というそうです。

由来は、大きな平がまで焚いていたからだそうです。昔は、みかんなどの農作業をみんなで協力して作っていて、作業が終わった後、みんなで一緒にご飯を食べていたそうです。その時に大きな平がまを使っていたのが由来だそうです。おかず兼お汁だったそうです。

ご近所さんも、「汁じゃ汁。」と言っていました。
また、葬式の時にも出していたそうです。

中に入っているものは、
さといも、れんこん、にんじん、こんにゃく、インゲンか絹さやは、必須
ゴボウ、厚揚げ、お肉、ちくわ、かまぼこ、しいたけなど、後は何を入れてもいい、とのこと。
教えてくださった方は、牛肉を入れると、すごく美味しいとおっしゃっていました。

今回、うちが入れたのは
さといも、れんこん、にんじん、こんにゃく、インゲン、ゴボウ、厚揚げ、牛肉、鶏肉、ちくわ、しいたけです。

作り方
1、さといもの下準備、こんにゃくの下準備
2、野菜や肉などを切る。
  ※野菜は、筑前煮などより小ぶりに切る。
3、肉を油で炒める。
4、色が変わったら野菜を入れて炒める。
5、水をヒタヒタになるくらい入れて煮る。
6、あくをすくう。
7、沸騰したら調味料を入れる。お酒、みりん、醤油を1:1:1の割合で入れる。砂糖も入れるが少しひかえめ。この段階で入れるのは煮崩れを防ぐため。味をみて、少し薄いかな、くらいまで入れる。
8、蓋をずらして中火で10分程度煮る。
9、厚揚げ、ちくわなどの練り物を入れる。
10、5分くらい煮る。
11、彩りにゆでておいたインゲンを加えるか、生のままのインゲンを入れ、柔らかくなるまで煮る。
12、味を調整する。

完成😊

郷土料理なので、ご家庭や地域によって多少のちがいはあるかもですが、うちのご近所さんも、概ねそんな感じでした。

そして、ものすごく美味しかったです。

島のちくわと島のこんにゃくがものすごく合っていました。このためのちくわとこんにゃくか、というくらい。(おでんに入れてもめちゃうまなのですけど😁)

息子の課題のおかげで、ひとつ、私のレパートリーが増えました✨

こういつ楽しい冬休みの課題はいいですね😊


いいなと思ったら応援しよう!