【直樹の日常.19E】猛暑に敗北
TKMとは何か。
T=卵
K=かけ
M=麺
ラーメン屋の9月のフェアらしい。
肉味噌卵かけ麺を食べに出かける。
前日まで行くか否かで相当迷った。
何度もお店のHPで、
目当てのラーメン画像に目を凝らし、
気分を上げようと試みる。
何せ片道20分、歩いて店に向かうのだ。
結局、朝起きたときのテンションで、という事で落ち着く。
寝起きは思いのほかすっきりだった。
当日は曇りとの予報があり、期待しつつも
ギラギラの太陽に裏切られる。
途中の自転車屋から漏れるクーラーの風に誘われ
吸い込まれるように店内へ。
しばらく真剣にチャリを買おうか悩んだものの
コストと維持費が割に合わんと断念す。
暑さにもうろうとするも、そのくらいの計算はできる。
店につく。自分より先に並んだ客が10名ほどいるが
ギリギリ店内に入れる。
クソ熱いのだ。汗でTシャツが背中に張り付いている。
席につくなり、隣にあったウォーターサーバーから
ぐびっと一杯飲み干す。
たかが冷水と思うなかれ。
この炎天下、ビールと同じだけの喉越しはある。
隣を見ると、大学生らしき男性が2人。
TKMではなく、神二郎を頼むようだ。
ー何故だ。
直樹のラーメンがテーブルに運ばれてきたが、
隣の神二郎のボリュームに目を奪われる。
ーなるほど、そういう事か。
さらにチャーシュー丼までセットで食べるという。
むうぅ、若いとはこういうことを言うのか。
若者との圧倒的なパワーの差を見せつけられ
次は神二郎と心に決める。
よもや昨日の天気予報士の顔は忘れまい。
日ごろの運動不足を一気に解消すべく、帰路につく。