【私の仕事】 忘備録(105)メンズエステの中国人ママさんとGOTOトラベル
◆この記事の内容:
エステ店の中国人ママさんとGOTOトラベルで贅沢?をしてみたことを書いています。
【私の仕事】 忘備録(104)マイナスのときはマイナスを掛ける? からの続きです。
GOTOトラベル
もし利用できたらGOTOトラベルも使ってみようと、エステ店のオーナーの中国人ママさんと奈良に旅行したときの話です。
それに、せっかくもらった10万円の給付金もまだ使ってなかったから、奈良で高級なホテルといえば、やっぱり「奈良ホテル」かな。10万円給付金も併せて旅行で全部使ってしまおうと考えた。
GOTOトラベルには、様々な立場の人によっていろんな意見があると思いますが、このときはまだ6月後半のこと。僕自身がGOTOのことを詳しく理解していませんでした。
そんな状態で、ネット予約で有名な「Rトラベル」で調べてみると「奈良ホテル」で通常25000円~30000円クラスの部屋が、平日限定一人1泊1万円以下というのがあった。これだとママさんの分を払ってあげて2万円以下になる。
あまりにも安いので、もうこの宿泊価格は既に安いGOTOの価格になっているのだろうと思っていた。
それにしても安いから、角部屋で暗い倉庫のような部屋では?と思ったが、Rトラベルのネット掲載の写真を見ると落ち着いた感じの良い部屋だ。
まあ、旅行宿泊業者がネットに載せる写真は現物とは違うような綺麗な写真を載せるのは当たり前。あまり期待はしないでおこう。
ただ、今思うとそんな安くなっているのだったら、1泊6万円クラスの部屋に泊まればよかった。贅沢をしようと考えているのに、安い部屋を選んでしまうなんて、やっぱり僕は庶民だ。
そのかわり、ホテル内で食事をして贅沢をしよう。朝食1名3500円。夜もホテル内で食事をしよう。2名で4万円くらい使える。いい感じ。
陛下も利用するホテルなので格式も高い。暑い夏に外に出て食べに行くより、庭園を眺めながらホテル内でゆっくり食事したほうがママさんも喜ぶに違いない。
50&ではない、35%引き
あとで調べてわかったのですが、僕はGOTOトラベルを大きく誤解をしていました。ニュースで「GOTOトラベルは政府が旅行費の半分を負担!」と報道されていたので、「半分」という言葉だけ頭に残っていた。
旅行で20万円を使ったら、その半分の10万円、つまり50%負担してくれると思っていた。
でも実際は、50%ではなくて、35%。宿泊費だけが対象。食事とかはダメ。しかも、35%は上限があって、最高14000円まで。
14000円を負担してもらおうとすると、1泊1名40000円のホテルに泊まらなければならない。
まあ、普通なら40000円のところを26000円で泊まれるのだから、お得といえばお得だけど。。。
1泊40000円のホテルを使う感覚って、やっぱりGOTOトラベルはお金持ちさんが対象ですよね?僕にはこんな感覚はないです。
もう少し詳しく言うと、泊数には制限がありません。でも、14000円が最大控除金額なので、
40000円の宿泊費に対しては、14000円。
80000円の宿泊費に対しても14000円。
14000円より増えない。だから、1泊で80000円ではなくて、40000円を2泊したほうがいい。14000円X2泊分=28000円が控除になる。
一泊40000円ってけっこう高いホテルですよ。
で、控除金を入金してもらうには、色々書類を作成して郵便で申請する必要があります。けっこう面倒です。それに、GOTOトラベルは「観光庁」がやっていることだけど、書類の申請先(郵送先)は、観光庁ではない。
いろんなことが旅行を終わってから分かった次第。旅行する前は、大阪から奈良に行くなんて、大阪に住んでいる僕にとっては「旅行」というほどの事ではないから、GOTOトラベルを絶対に使おうと考えてなかった。
もし使えるのだったら、ラッキーかなぁと感じだったので深く調べてなかった。
次に申請に関する提出書類について詳しく書きます。
GOTO申請に絶対に必要な書類 7種類
まず、はじめに基本、「紙」ベースです。規定用紙に記入して書類をまとめて郵送します。
「スマホからフォームに入力し、必要書類(pdf.)にしてメール申請する。」とう現代の人がするような事はしません。昔に戻ってください。
紙にペンで手書きして、封筒に入れて送ります。昭和生まれの人には懐かしい!
① 事後還付申請書(様式第 1 号)
申請の最初に必要な書類。「わたしはこれからこのような内容でGOTOを申請します。」と宣言するような書類です。役所特有の書類。用紙はネットからダウンロード。パソコンが必要になります。
② 支払内訳がわかる書類(支払内訳が記載された領収証、支払内訳書等) ※ご利用ホテルにて発行
一般的にホテル(旅館)などに泊まって、支払いが済んだら出してくれる宿泊明細兼領収書のことです。
これを出さないホテルはないです。法律で出すことになっています。
③ 宿泊証明書(氏名、宿泊日、宿泊人数などの情報が記載されているもの) ※ご利用ホテルにて発行
*このような証明書をWORDでさっと作成できるようなホテル(旅館)に泊まる必要があります。
ちなみに、「奈良ホテル」はこちらから何も言わなくても提出してくれました。
④ 口座確認書(旅行者用)(様式第2号)
振り込んで欲しい銀行名、口座番号などを書きます。用紙はネットからダウンロード。
⑤ 口座情報が確認できる書類(通帳の写し、キャッシュカードの写し等)
上記④を証明する銀行通帳、キャッシュカードのコピーです。お金(控除金)を振り込んで欲しい銀行名と口座番号のコピーが必要です。
⑥ 住所が確認できる書類(免許証の写し、健康保険証の写し等)
自動車やバイクの免許証か、健康保険証などのコピー。自動車免許書、もってない人も多いと思いますが。。。
家にプリンターがない場合は、コンビニでコピーできます。コンビニに通帳を忘れる人が多いとニュースで報道されていましたので注意です。
当然、コピー費用は自腹です。
⑦ 同行者居住地証明書(様式第21号)
一緒に旅行に行った人の名前とその人が住んでいる都道府県を書きます。用紙はネットからダウンロードします。
以上、上記7種類の書類は絶対に必要な書類です。場合によってはこれらの7種類以外に書類が必要になるかもしれません。
これらたくさんの書類を用意して申請すると、例えば、1泊7500円のホテルに泊まった場合、35%の2625円が戻ってきます!
書類申請の個人的な感想
正直なところ、書類申請は面倒でした。
そもそも、奈良へママさんと旅行する目的は、
お金が余っているわけではないけど、マイナスな状況なんだったら、あえてお金を使う「逆」をやってみよう。
つまり、マイナスにマイナスをかける!
僕はできるだけ旅行でお金を使おうとしているのに、この2000円ちょっとのために動いたりするのは矛盾しています。でも、noteのネタになるかもしれないので、次は申請から実際、何日で入金されたのかを書いてみます。
近鉄特急HINOTORI
さて、話は戻って、
とにかくRトラベルで予約し、あっという間にその日が近づいてきた。
前日にママさんに電話。「明日やけど覚えてる?大丈夫?」
「行くわよ。わたし、【HINOTORI】に乗りたい。」
「へぇ!よく知ってるね。」
「あの赤い電車。かっこいいでしょ。」
「ママさん、ごめん。あのHINOTORIね、奈良方面は、確か1日1本で朝6時発だったと思う。。。別にお金がもったいない訳じゃないけど。。。上本町か難波から特急で奈良まで行こうよ。15分くらいで着くと思うけど。」
「奈良ってそんな近いとこなの?」
「行ったことないの?」
「すっと前、友達がね、鹿がいるところへ連れていってくれたことがあるの。大阪から車で1時間以上かかったよ。近鉄電車に乗ったことないの。わたし、難波で住んでるしょ。どこにいくにもいつも自転車よ。電車に乗ることないよ。」
「そうか。。。電車に乗ることも楽しみなんだね。」
「そうよ。いっぱい乗りたい。」
「じゃ、上本町から、近鉄大阪線で八木駅まで行って、そこで乗り換えて西大寺。そしてまた乗り換えて奈良駅まで行こう。遠回りをするんだけど、国分駅を過ぎたころから外の景色がいいよ。たぶん、遠いところへ旅行している気分になるかも。」
「電車、たくさん乗る?」
「うん、1時間以上、乗ることになるよ。上本町駅出発だから絶対座れる。ゆっくり電車で景色を楽しみながら行こう。」
「楽しみ。」
「朝、上本町駅の改札口で待っといて。あっ、「改札口」ってわかる?切符買うとこ。切符は買わなくていいよ。俺が買うから。」
ママさんは日本語が上手ではないからちょっと心配。子供を連れていくような錯覚になってしまう。
たぶん、遅れてくるか、場所を間違えると思う。こちらが少し早めに上本町駅に行ってあげよう。。。
ママさんのサングラス姿
次の日、15分以上早く上本町駅に着いた。ママさんは既に待っていた。目立つのですぐママさんだと分かった。サングラスをしているのを見て、夏の日差しがきつい奈良の旅行、自分もサングラスをもってくるべきだったと思った。
「早い!もう待ってたの?」
「朝ね。早く起きちゃったの。」
「嬉しくて?」
「そう。」
ママさんは旦那とか子供には、旅行についてどんなふうに言い訳してきたのか知らないけど、こちらから聞くようなことはできない。
僕は「女心が分からない男」です。中国人女性から「あなたは女心が分からない」と言われ、妻からは「あなたは日本人の女心もわからないわよ」と戒告された男です。
詳しくは下記の「【私の仕事】 忘備録(83)」をご参照ください👇
近鉄上本町駅
僕は個人的に上本町駅が好き。この駅から出発なので必ず座れるし、「旅行に出発!」とう雰囲気でテンションが上がってくる。
このとき、ちょっとお腹が空いていた。近鉄特急の中でお弁当を買って食べたい気持ちだ。でもママさんは好き嫌い多いからあの弁当は食べないだろうなあ。
上本町駅には「普通(各駅停車)」と「準急」、「快速急行」が出発を待っていた。奈良に行くけど奈良線を使ってはいけない。今回はわざわざ大阪線を使って遠回りで奈良駅に行くのだ。
青山町行きの急行を使うことにした。乗り換えをする八木駅にはどの電車も止まる。
ママさんは珍しいのか、周りをきょろきょろ見ている。乗っているのはママさんと僕だけだ。電車の中は人がいない。がらんとしていた。国分駅を過ぎたころから乗ってくるだろうと思っていたけど、誰も乗ってこない。ほんとうに皆、自粛しているんだと感心した。それに、連日の猛暑で、危険なくらいの暑さ。
コロナに神経質なママさん
コロナのため、電車内の窓は締め切ってないので、冷房は効いてない。ちょっと暑い。
それでもママさんは嬉しそうに、スマホで写真を撮ったりしている。別の車両のシートに座ったり、また、もどってきて座ったり、楽しんでいるようだ。
ただ、ママさんはコロナに対してちょっと神経質になっている。ママさんは、シートに座るとき、必ず、ハンカチを敷いて座った。
僕も常にマスクはしていて、電車のつり革には触らないようにしたが、シートに座るのは何も気にしていない。
ママさんは「武漢」にコロナに感染した身内がいる。その怖さを直接聞いて知っているので恐れるのも仕方ないと思う。
2月にママさんの店に行ったとき、ママさんは「武漢」の身内の人とコロナのことで泣きながら電話をしていた。
その後、2月から6月の間にママさんは1,2回中国に帰国したりしていた。もしかすると親類の方は亡くなられたのかもしれない。
ママさんはそれ以降一切、「武漢」の話をしなくなった。
僕は別のエステ店の中国人ママさんから次のように言われた。
「あなた、wechatで私たちに武漢のこと、コロナのこと、メールしたら絶対ダメよ。私の友達、急にwechatを使えなくなったんだから。銀行も使えなくなったのよ。ラインは大丈夫だけど、とにかく、コロナのことはメールしないでよ。」
これが3月の話。
実際のところ、日本で永住している中国人ママさんはwechatを凍結されても、大きな問題はないかもしれないけど、中国人が中国でwechatを使えなくなったら、生活できない。
近鉄西大寺駅
さて、八木駅で「西大寺駅行」の電車に乗り換えた。乗り換えの時、プラットホームで外気に触れて、その暑さにびっくり。こんな暑いのか。
西大寺駅に着いた。昔とは大きく変わっている。食事できるところもあるし、「成城石井」もある。奈良の土産物の店もあった。ママさんのテンションが上がっているのがわかる。僕も嬉しくなってくる。
西大寺駅には、電車オタク?のために「展望デッキ」がある。これは結構有名。タモリ倶楽部でも紹介されていた。実際に走っている近鉄電車を上から撮れるスペースがある。いろんな近鉄電車の写真を撮りたい人には絶好の場所。
そこへママさんを案内すると、残念ながら、ママさんは電車に乗るのは好きだけど、車両自体には興味がないようだ。HINOTORIが通ったら良かったかもしれない。
真言律宗総本山 西大寺
僕は西大寺で祖母のお墓参りを済ませておきたかった。近鉄西大寺駅の南側へ出てすぐのところに「真言律宗総本山 西大寺」がある。
ママさんとこのお寺のお参りをした。昼過ぎになっていたので強烈な暑さ。カンカンと太陽がすべてを照らしている。一切日陰はない。境内には人が誰もいない。そのかわり、いい写真がとれた。蓮が綺麗だった。
水を飲みながら境内で写真を撮ったり、お堂に入って拝んだりしていたが、あまりにもの暑さで汗だくになってきた。このままでは脱水症状になってしまう。
お墓参りを断念
僕はママさんに「お墓参りの場所、西大寺奥の院なんだけど、ここからまだ10分くらい歩く。暑いからもうやめとくわ。」と言った
「あたし、大丈夫よ。」
「えっ、ほんと? でもやめとく。西大寺駅に戻って、水分補給して何か食べよう。この暑さはヤバイよ。」
西大寺駅に戻ってポカリスエット500mlを飲んで、軽く食事した。ママさんはあまり水を飲まない。大丈夫か?
食事の後、西大寺から奈良行きの電車に乗った。奈良駅まではすぐ着いた。
奈良駅に着いたら、ママさんは「せんと君と一緒に写真を撮りたい」って言うんだろうなと思ったら、その通りだった。想像通りで安心した。
観光客がいない奈良の商店街
奈良の商店街を通って、奈良町まで歩いていったけど、案内したかった場所が自粛なのか閉まっている。その他、休業している店も多かった。
奈良ヤバイなあ。友達がこの奈良の商店街で喫茶店をオープンするのだけど、この状況で大丈夫なのか?
心配なので店に行ってみたら、建設会社の人が数名、作業しているところだった。やっぱり本当にお店をオープンするようだ。コロナが収束しないと、飲食業は特に難しいと思うけど、ある意味チャレンジャーだ。
奈良駅を降りて驚いたのは、人が少ない上に、外国人の観光客が一人もいない。それでも、一人くらいいるだろうと、探してみたが、まったくいない。
インドのカレー屋の店員がチラシを配っていたのを見ただけ。インドもコロナで大変だけど、インド人も強いなぁと感心する。
子供のときから奈良には何回も来ているが、こんな人が少ない光景は初めて。
その後、ママさんと猿沢池、興福寺、五重塔に行った。もう暑さが頂点。鹿さんたちもこの暑さにバテて、日陰に集まっている。
ジンバル(VLOGpocket)
動画を撮ろうと考えていたのでというジンバル(VLOGpocket)を持参していた。iPhone Xクラスの画面が大きなスマホは動きがよくないので、わざわざiPhone7を買って使っていた。
あまりにも暑いので、ジンバルのグリップの部分が自分の手の汗で滑ってしまう。すごく撮り難い。なんでこんなもの、持ってきたんだろう。。
このジンバル(VLOGpocket)を買う前、商品の口コミ、YouTube動画でのレビューをチェックしたが、「汗でグリップ部分が滑る」っていう意見は一切なかった。
汗で滑るのを避けるためには付属の3軸スタンドを付けて撮影することをおススメします。但し、その分、重くなります。
ママさんも流石に汗が噴き出して、しんどそうだ。VLOGpocketで動画を撮る気力がなくなってきた。
強烈な暑さで興福寺の境内にはお参りしている人はいない。また、あまりにも暑いので鹿の子供が、かわいそうにおしっこを漏らしている。
「チェックインの時間には、ちょっと早いけど、奈良ホテルへ行こう。暑くて死にそうや。」
「うん、そうしよ。ここから近い?」
「近いよ。でもしんどいからタクシー拾うよ。」
と言ったけど、道路には車がほとんど通ってなかった。いつも猿沢池の近くタクシーが待っているところがあるけど、観光客がいないのでタクシーも見当たらない。
そんなことを言っているうちに奈良ホテルの門に着いた。この立派なホテルに歩いてきたのは、おそらく僕らだけだろう。。。
温度チェック36.7度
ホテルの入り口まで歩いて行くと、
ママさんが「高級な車しか停まってないね。」と言って少し驚いている感じ。
僕も「確かに外車が多いね。」と言いながら、車のナンバープレートを見て東京方面からの車が多いことに感心した。
ママさんも雰囲気を悟ったらしく「ここ高いんでしょ?大丈夫?」
「大丈夫だよ。俺が出すから心配しないで。」
かっこいいことを言ったが、まさかキャンペーン特価で1名1万円以下とはいえない。
部屋のタイプ、実際のところ大丈夫かな?という心配もあったが、歩いて体温が上がってるので、レセプションでの温度チェッカ―の方が心配だった。
計ってもらうと、37.6度。ギリギリだ。助かった。ここでもし38度以上が表示されたら、実際のところ、ホテル側も困るだろうなぁ。
レセプションの周りとホテル内の雰囲気から泊まっている人は少ないようだ。静かでゆっくりできそう。奈良ホテルは和と洋をミックスした格式高い建ホテル。ママさんも、このホテルの風格に感動しているようだ。
部屋に入ってみると、広いし、天井も高く、いい雰囲気。これで充分だ。
「休憩して、夕方にホテルの周りを散歩して、ホテル内で夜の食事をしようか。」
「そうしましょ。それにしても暑かったね。奈良って大阪より暑いんでしょ。」
「そう。今日は俺もヤバかった。今日、奈良は最高気温だったと思う。普通は暑い夏に奈良に旅行ってあんまりしないかな。やっぱり、奈良は春か秋がいいのかな。」
「でも、わたし満足よ。日本でこんな高級なホテル、泊まるのは初めてだから。」
中国製痩身エステ用機器
「ふ~ん。あのさ、仕事の話で悪いけど、ちょっと聞きたいことあって。。」
「何?」
「新しい店のために、エステ機器、中国から直輸入するんでしょ。もう届いた?」
「まだよ。」
「エステ用の痩身機器って、通関のとき検査されると思うよ。検査費用かかるし、それに、輸入消費税10%と、関税が何%になるか、先に調べておいたほうがいいよ。 INVOICEにも、商品名を正式に書くか、サンプルとして輸入するかで関税も変わってくるから。。。俺がやってあげようか?」
「大丈夫。そんなこと知ってるわよ。わたし、輸入会社も経営していたことあったんだから。機器は全部、分解して、中国からバラバラで送るわよ。空輸の費用は高くなるけどね。あの機器、完成品で送ったら、日本には輸入できないわ。」
「バラバラにした製品を元に戻せる業者、日本で見つけてる?」
「もちろん。わたしの中国人の友達に頼むの。浪速区で会社やってる社長よ。」
「あ~あ、あの、おっさんか。。名前はRだったね。」
すごいなぁ。中国人のこの感覚。いつもながら感心する。エステだから人の身体に接触させて痩身させる機器。その機器をプラモデルのように分解して、日本に入れてから元に戻して。。。そして、その機器をお客さんに使う。。。大丈夫か?
商売としてエステ機器を使用する場合、機器の電圧やスペックによっては、日本で使用できるかどうか、申請や許可も必要。中国製の痩身専用オイルの医薬部外品の使用については保健所にも登録が必要だ。専用オイルの管理者や保管場所の登録や申請も必要。
ママさんがやろうとしていることは、もちろん違法。貿易輸出管理令の違反になります。僕は会社で貿易の仕事をしていた頃、この違反を犯し、会社が罰金(追徴課税)を支払った経験があります。
店の商売では絶対使用しない、つまり、個人的に自分が使うだけなら輸入することはできます。ママさんは、あるルートから中国製の痩身オイルを数本、既に入手していた。
中国製エステ機器+中国製専用薬品(クリームなど)を中国から直輸入するのは難しいです。
以前に別のエステ店のママさんを手伝だったとき、大阪府/生活衛生室薬務課の担当の方より色々教えてもらい、勉強しました。
詳しくは下記の「痩身機器の直輸入プロジェクト」をご参照ください。👇
おそらく、大きなトラブルが起こる。。まあ、そのときはいつものようにママさんから電話してくるだろう。。。
つづく。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
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よい子の皆さまは読まないでくださいね。