【私の仕事】 忘備録(102)クリスチャンは中国エステのママさん
◆この記事の内容:
クリスチャンの中国人ママさんたち。そして「隠れキリシタン」「栗栖(クリス)」について書いています。
【私の仕事】 忘備録(101)note書くのは限界? / パワースポット映像使用許可 からのつづきです。
キリスト教信者のママさんたち
取引先の中国エステ店のママさんたちは、クリスチャンが多い。毎週日曜日に教会に行く。
中国メンズエステ「S」のママさんから「今週の日曜日、一緒に教会に行く? みんな集まって歌ったり食べたりして楽しいよ。」と誘われた。
でも、すぐにママさんは自分から誘っておいて断ってきた。
「もしかして、私が店(中国メンズエステ)をやってること教会でバレたら嫌やから。。」
行こうとは考えていなかったけど、どこの教会なのかネットで調べてみると、有名な教会だった。しかも、僕の実家の近くだ。もし行ったら友達や知り合いに会ってしまうかもしれない。
日頃とは違うクリスチャンのママさんを見てみたい気もしたけど、行かなくてよかった。
クリスチャンのKちゃん
韓国アカスリ店のKちゃんもクリスチャン。自分で「わたしはキリスト教よ。」と言ってた。
いつも、十字架のゴールドネックレスを首からぶら下げている。これを外すことはない。
Kちゃんはちょっと変わっていて、キリスト教信者だけど「仏教」が大好き。日本の宗教関係の本もたくさん読んでいるようだ。
「一切衆生悉有仏性」(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)という言葉を知っていた。
一切衆生悉有仏性:全ての生きとし生くるものは、仏性即ち、仏になる可能性を有している、という大乗仏教における重要な思想の表現。
2月の寒い日、浮浪者のおばさんを、タダで店に泊めてあげたことがある。汚い服で、実際のところ、「おばさん」だったのか「おじさん」だったのかよくわからない。
僕が「なんで、あんな人を泊めてあげたの?」と聞いたら、「だって、寒そうでかわいそうだったから。あたし、心大きいし。。」
Kちゃんが自分のことを「心大きい」というのもなんか変だけど、仏教でいう「慈悲」の心は強いようだ。キリストで言うと人に対する「愛」。
中国メンズエステ店「S」店のママさんは、中国の朝鮮族の出身。Kちゃんのお母さんも朝鮮族。ママさんとKちゃんが話すときは、朝鮮語(韓国語)で話す。
彼女たちはクリスチャン同士なので仲が良い。Kちゃんの店が忙しいとき助けに来るのもママさんだ。そもそも僕に韓国アカスリ店を経営するKちゃんを紹介してくれたは、中国メンズエステ店「S」のママさん。
世界のあらゆる国でキリスト教を信仰する人は多い。キリスト教は世界中の3大宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)のうちの1つ。
また、韓国は宗教人口の過半数を、キリスト教信者が占める。
隠れキリシタン
キリスト教、クリスチャンに興味を持ったきっかけは、趣味の神社巡りを通して「隠れキリシタン」の存在を知ったからです。
それまでは、「隠れキリシタン」って、長崎とか熊本だけのことだと思ってました。
ところが、大阪府大東市の「南條神社」(なんじょうじんじゃ)を巡ったとき、鳥居の額の周りにハートマーク💓の穴が空いていることに気がつきました。
「南條神社」(なんじょうじんじゃ)は、通称「野崎観音」(のざきかんのん)と呼ばれる【慈眼寺】(じげんじ)にあります。
野崎観音は、「隠れキリシタンの寺では?」とも言われています。
ハートマークに興味を持って、「大東市立歴史民俗資料館」の立ち寄ったとき、館員の人から、「キリシタン遺物資料館」を紹介して頂きました。
この歴史館を訪問し、大阪は関西地区の中で昔から「隠れキリシタン」が多かったことを知りました。
鳥居の額の周のハートマーク💓の穴
「南條神社(なんじょうじんじゃ)」の額のハート(heart)のマークはキリシタンの心臓を表しているのでは?と思われます。
宗教学的にみるとハート「heart」マークは、キリスト教、特にカトリック教会では、イエス・キリストの心臓を人類に対する愛の象徴として、 「聖心(みこころ)」として、崇敬されていました。
ハートのマークといえば、隠れキリシタンが所持していた「キリシタン鍔(つば)」は有名です。
日本刀の鍔(つば)の部分にハートのマーク。
キリスト教用語
英語で「heart」と書きましたが、「心」を意味する言葉は、インド・ヨーロッパ祖語に「kerd」として既に存在していました。それが、ラテン語の「hostis」に変化し、さらに長い変遷を経て、現在の英単語の「heart」になりました。
後期ラテン語が、キリスト教の公認とともに教会用語として西ヨーロッパ全域に広がりました。本来、英語はゲルマン語系ですが、ラテン語系の影響が最も強く、現在の英単語の50%以上がラテン語が由来です。
また、キリスト教用語として、「angel, bishop, candle, canon, church, creed, demon, monk,priest, saint」などが古英語時代に取り入れられました。
ギリシャ語が起源でラテン語化された単語もあります。例えば、angelは、ギリシャ語では angelosと綴り、意味はmessenger(メッセンジャー、使者)です。
日本語化されて「天使」の意味で使われる「エンジェル」は、ギリシャ語が起源の「伝言などを届けたり伝えたりする人。使者」の意味です。
改訂標準訳聖書(Revised Standard Version)の6章16節で、パウロが「Peace and mercy be upon all who walk by this rule, upon the Israel of God.」と述べます。
この「rule」 は、ギリシャ語では「kanōn」です。意味は、「自分を評価し、他人を評価する基準のことであり、それは人の過ちを柔軟な心で許し、他人の重荷を共に背負うイエスの心であり、「十字架」に象徴されます。
後に、このギリシャ語の「kanōn」は、4世紀頃には「旧約聖書」と「新約聖書」の総体という意味になります。
キリスト「Christ」という言葉について
そもそも、キリスト「Christ」は、ギリシャ語の「Christos」が語源です。
「油を注がれた」が意味です。この「Christos」の動詞は「chriein」で、「武器に油を塗って磨く」「身体に油を塗る」という意味を持っています。
ダビデやソロモンなど、特に権力を持っていた王が王座に就くときのこの「身体に油を塗る」儀式が行われたと、旧約聖書に書かれています。
例えば、
「サミエル書」第16章 ダビデが油を注がれる場面は、
「その若者は濃い金髪で、目は美しく姿は優美であった。主は『さぁ、この男に油を注げ、これがそうだ。』と仰せられた。サムエルは油の入った角を取り上げて兄弟の目の前で若者に油を注いだ。そのときから主の霊がダビデをとらえた。」
趣味の社寺仏閣巡りのように、調べることは楽しいです。また、言葉の面からも研究することは、さらに楽しい。
語学研究については、当方、「阪本研究所」の業務ではなく、「趣味」です。
語学には終わりがありません。僕は語学好きの変態です。
John(ジョン)とGeorge(ジョージ)の最初の文字は、なぜ同じ発音か?
もう1つ、語学の「変態」であることを書きます。
古典ラテン語には「J」という文字はありませんでした。小さくて見えにくい「i」をわかりやすくするため、中世に少し下に曲がりをつけられたのが始まりです。
従って、「J」は、母音「i」の半分の音(半母音)で発音されていました。
◆ John(ジョン)について
ところが、古フランス語で、子音の音が追加されるようになり、「J]は、dʒ(ジ)の音になります。このdʒ(ジ)と同じ音のJで始まる英単語は、John, Jesus, Joseph, Jew, Jamesなど、ヘブライ語が起源のキリスト教に関する単語が多いです。
従って、John(ジョン)の「J]は、アルファベットの「i」から作られた文字であり、音が変化してdʒ(ジ)となりました。
◆ George(ジョージ)について
一方、George(ジョージ)の発音は、「dʒˈɔːdʒ」です。このGは「dʒ」(ジ)と発音します。
元々、Gは「グ」に近い音でしたが、全母音「e」や「i」の前のGは、口蓋音化(前舌面が硬口蓋に向かって盛り上がって近づく現象)し、音が変化してdʒ(ジ)となりました。
ビートルズのメンバー4人のうち、ジョンとジョージの頭文字、「J」と「G」はまったく同じ発音です。
言語学的には、音の変化の長い歴史を通して偶然にも同じ音になったのです。
また、Georgeは、ギリシャ語の gé- (earth) と ergon (work) から成る
gōrgos (farmer, husbandman)が語源。
この名前は、イングランドの守護聖人St.George にちなむ名前として有名。
次に書くのは伝説ですが、
St.Georgeのラテン名は、Geōrgius で、ローマの軍人としてパレスチナに派遣されたが、
ディオクレティアヌス(ローマ帝国の皇帝)の迫害によって殉教した。
「殉教」とは、自らの信仰のために命を失ったとみなされる死のこと。
また、その地を害する竜を退治して、犠牲として要求されていた王女を
救い、王とともに住民をキリスト教化したという伝説があります。
John(ジョン)とGeorge(ジョージ)の名前は、キリスト教に深い関係をもっています。
「隠れキリシタン説」と「栗栖(クリス)」との関係
さて、趣味の神社巡りを通してキリストといえば、大阪府八尾市に物部一族「栗栖氏」の氏神様【八尾神社】(やおじんじゃ)があります。
標石に「栗栖(クリス)神社」となっています。
八尾市はかつて、大和と河内や摂津とを結ぶ交通の要所であり、古代史最大の軍事氏族である物部守屋大連の本拠があった地域。
隠れキリシタン説と栗栖(クリス)
「隠れキリシタン説」と「栗栖(クリス)」との関係があります。
キリスト教を邪教とされた時代に、キリストの名前を漢字表記にして名乗る人々がいました。宮崎の観光名所のクルスの海など地名にもあります。もちろん、「栗栖(クリス)」を名乗る全ての人が、キリスト教ではありません。
しかしながら、大阪八尾市の「栗栖」は少し状況が異なります。
栗栖神社(クリスじんじゃ)は、「八尾神社」に改められ、
かつての「八尾城」はキリシタンである池田氏が居留時城下にキリシタンがいたとされています。また、高山氏本流御三家の一つの大阪は、「高山右近」を輩出しています。
「高山右近」は、カトリック教会の福者。戦国時代から江戸時代初期にかけての武将、大名。代表的なキリシタン大名として知られます。
さらっと書きましたが、「隠れキリシタン」の研究については、始まったばかり。まだまだ知らないことがあります。
マンションエステ「A」店のママさん
そういえば、マンションエステ「A」店のママさんもキリスト教信者。十字架のシルバーネックレスをいつも首からぶら下げている。
「キリスト教会に関係する活動をしてる。」と言ってた。今度、会ったときキリストについて色々教えてもらおう。
現在は、幻となった中国メンズエステ店「女神」でエステシャンをしていた「レイちゃん」も、キリスト教信者だ。
レイちゃんは「顔を全部取替えるわ!」と、目も鼻も口も顔についているものを全部、韓国で整形した中国人。美人になって一攫千金を狙う。
でも、現実はそんなに甘くない。詳しくは下記のnote記事をご参照ください。
スピリチャルなママさんたち
キリスト教とは直接関係ないですが、僕の取引先のママさんたちは占いや「スピリチャル」なことが大好き。
会うと必ず「今日、あなたはお金が入るわよ。とか、怪我しないように運転気をつけてね」とか、勝手に占ってくれる。
このアカスリ店のママさんも、スピリチャルな人。パワースポットで有名な「鴫野神社(しぎのじんじゃ)」に一緒にお参りしたときのnote記事です。
神殿の裏に大きな「神木」があって、その割れ目に賽銭を挟み込んでお願いごとをしました。
鴫野神社(しぎのじんじゃ)は、大阪府天王寺区の【生國魂神社】(いくくにたまじんじゃ)の境内の隅にあります。
つづく。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。
よい子の皆さまは読まないでくださいね。