
文字起こしの3種類|素起こし・ケバ取り・整文の違いと活用方法
はじめに
文字起こしは、会話や音声をテキスト化する作業であり、正確な記録から読みやすい文書の生成まで幅広く対応できます。インタビューAIでは、1時間の音声をわずか15秒で素起こしし、その後自動で「ケバ取り」や「整文」も行います。本記事では、それぞれの手法の違いを具体例とともに解説し、AI活用による自動化のメリットを紹介します。
素起こし:一字一句正確に書き起こし
素起こしは、音声の内容を一言一句正確に文字化する方法です。話し手の言葉遣い、口癖、相槌、笑い声なども含めてそのまま書き起こすため、完全な記録が必要な会議やインタビューでよく使われます。
活用例
カウンセリング
法的記録:高い証拠性が要求される
インタビュー
市場調査などでのデータ分析
素起こしのサンプル
インタビュアー:「えーっと、最初の企画がうまくいかなかった、えっと、その理由は何ですか?」
回答者:「あ、そうですね……まぁ、あのー、いくつかの見積もりが、んー、間違っていたことが原因ですね。」
インタビュアー:「ええ、じゃあ、その後どう対処しましたか?」
回答者:「まあ、すぐにチームで、えー、再計算して、修正しました。」
このように、口癖や間の取り方もすべて文字化します。
ケバ取り:音声中の不要な部分をカットして文字起こし
ケバ取りとは、音声の不要な部分(例:「えー」「あー」「まあ」などの口癖や、曖昧な表現)を取り除いて読みやすい文章にする方法です。内容の本質は変えず、簡潔にまとめたいときに使われます。
しゃべっている時はあまり気になりませんが、文字起こししてみるとケバのせいで文章が読みにくいと感じる場合があります。そのような場合にはケバ取りを行います。
ちなみに、ケバは、「木材やプラスチックを加工した際にできる“ささくれ”」が語源で、ケバ取りとは、言葉の“ささくれ”にあたる「えー」「あのー」などの不要な部分を除去することで、スムーズな文章に整えることを意味します。
活用例
インタビュー記事の素案作成
会議の議事録
Webコンテンツ
講習会
座談会・討論会
社内報や広報資料
ケバ取りのサンプル
インタビュアー:「最初の企画がうまくいかなかった理由は何でしょうか?」
回答者:「いくつかの見積もりに誤りがあったのが原因です。」
インタビュアー:「その後はどう対応しましたか?」
回答者:「すぐにチームで再計算し、修正しました。」
余分な部分を削ることで、本題がスムーズに伝わるようになります。
整文:文章の要点を整理
整文は、ケバ取り後のテキストをさらに編集し、正式な文章や文章構造に整える作業です。
ケバ取りは、話の重複なども修正せずに文章化しますので、 余計な言葉は削られているとはいえ、 まだまだ読みやすいとは言い切れません。
整文では、語尾や言葉の順序を調整し、書き言葉として完成させます。ニュース記事や公式レポートなど、プロフェッショナルな文書が必要な場面で使われます。
活用例
メディア向けのインタビュー記事
プレゼン資料や公式文書
整文のサンプル
インタビュアー:「最初の企画が失敗した原因を教えてください。」
回答者:「見積もりのミスが発覚し、それが問題となりました。」
インタビュアー:「その後、どのように対処しましたか?」
回答者:「チーム全体で再計算を行い、速やかに修正しました。」
整文では、文体やトーンを整えることで、公式な文章として仕上げます。
手作業での文字起こしにかかるコストと時間
さて、3種類の文字起こしの種類を見て行きましたが、これらを手作業で行う場合、それぞれどれくらいの時間と費用がかかるかを見てみましょう。
基本的には、単価が高い順に「整文」→「素起こし」→「ケバ取り」になります。ケバ取りより素起こしの方が高いのは、、、
続きは、こちらで記載しています。
いいなと思ったら応援しよう!
