【EQ】心の知能指数を高める習慣。マネージャー以降は肩書きとEQは反比例!?
はじめに
以前、こちらの記事でIQに関して記載した。
その流れで(?)、EQに関しても興味を持ったのでこちらの本を読了。今まで「EQ=共感力」と捉えていたのだが、自分の認識が狭義であることを自覚させられた。
ちなみに本書で述べられているEQスコアリングはこちら。ぱっと見、巷で言うところの共感力のみに関する質問項目ではない。一時期話題になった、やり抜く力(GRIT)なども本書ではEQに含めている。
EQとは?
EQはEmotional Intelligence Quotientの略で、IQの前にE(Emotional)がつく。
本書ではEQを下記のように定義している
なるほど、いわゆる共感力のみの狭義の概念ではなく、もっと広義の概念であるらしい。
そして、IQとの比較で下記のように述べている。
EQ>IQの年収レベルの差に関しては、情報源が記載されていなかったので本当のところは分からないのだが、どんなに優秀な人でも、ひとりで挙げる成果には限界があるので、多くの人間に「一緒に仕事がしたい」と思わせる人(本書ではEQを高めると、人との関係性を高めて集合知を作り出すことができると述べている)の方が年収も高くなりそうである。
そして、「EQは後天的に高めることができる」とのこと。
ここに関しては個人的には、EQを後天的に高められるかどうかは条件付きだと思うのだが割愛。
なぜEQが上がらないのか?権限とエゴ
EQは後天的に高めることができる一方で、下がることもあるとのこと。
その理由として挙げられている2つが、「権限」と「エゴ」。
権限:マネージャー以降は肩書きとEQは反比例
まず権限については、面白い調査結果があり、EQと肩書を比較した場合、マネージャークラスが最も高くその後は、肩書きが上がるにつれてEQが下がっていく傾向がみられたとのこと。
ポジションが上がり、権限を持つようになると、そのポジションパワーだけで、部下や他部署の人たちが動いてくれるので、「他者の感情を読み取る」ということに怠惰になっていく。
よくいう「トップは孤独である」とは、重要な決断においては1人で決めざるを得ないことも多くなりその時点では孤独との戦いはあるものの、人との交流においては孤独になることはなく、「ポジションのせいで孤独になるのではなく、人との関係性において、勘違いし始めるせいで孤独になっていく」と看破している。
エゴ:恐れ→エゴ→EQ↓
エゴもEQを下げる要因になる。
エゴとは自分本位な態度や行動であるが、その裏側には「恐れ」がある。プレッシャーやストレスが過度になると、自分自身や未来に対して恐れを抱くようになり、それを回避しようとしてエゴイスティックな態度や行動をしてしまう。
例えば、ポジションが上がって、リーダーシップを発揮しなければ、と思っているのにその自信がない場合、周囲からリーダー不適任と判断されてしまうのではという自分自身に対する恐れから、それを回避しようとして、強いリーダーを演出しようとして、高圧的になってしまうなど。人のことを考えている余裕がなくなり、EQが下がる。
EQを高める4ステップ:自己理解→感情管理→共感力→人間関係管理
EQを高める4ステップとして、下記が挙げられている。順に見ていく。
Step1(自己理解):感情日記を書く。感情に対して評価をしない
他人のことを考えられるようになるには、まず自分が整っていないといけない。いきなり共感力を鍛えようとするのではなく、まず自己理解から始めることが重要。
ただ、自己理解というと概念は広く、自分の価値観や、思考/行動の癖、ストレス時の向き合い方など多岐に渡るが、ここではまず「自分の感情を見える化」することに焦点を当てている。そしてその具体的な方法として、「感情日記」を記録することを挙げている。
感情日記
できるだけ毎日、1日の終わりに、感じた気持ちについてだけを具体的に書く
感情の強さを1-10(とても強い)でスケー、、、
続きは、こちらで記載しています。
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