社内で新規事業を進める上で必要だったこと
今年2020年はコロナの影響で大きく世界が変わりました。その影響はもちろんうちの会社にも影響を与えて、新プロジェクトの計画は大きく見直しになり、方向性や仕事内容もかなり変化がありました。その中で僕自身も海外進出プロジェクトがいったん延期になり、新店舗、事業開発の責任者としてはこのコロナの状況下で攻勢にでれない中どうするか?を考えた結果、新規事業と新しいビジネス形態を生み出すことができました。その中で新規事業プロジェクトを複数プロジェクトマネジメントマネージャーとして進めていった中で(いくつか進行中ではありますが)必要だなと感じたことを書いてみます。
新規事業を進める上で大切なこと
1.会社の現状を知る(プロダクト、現状の財務状況、すでにあるもの、コロナ禍の中求められること等全て)
2.自分自身がペルソナで全力で理想を追求してアウトプットを明確にする。コンセプトや方向性をしっかり決めて、プロジェクトを計画する。
3.新規事業がどれだけメインビジネスに付加価値を与えられるかを説明できるようにする
4.この新規事業が将来の発展していくのが明確に見て、また会社の最終ターゲットにどのように結びつくかを理解する。
5.新規事業に共感して一緒に進めてくれる人がいるか。
それぞれに対して説明をしてみます。
1.会社の現状を知る(プロダクト、現状の財務状況、すでにあるもの、コロナ禍の中求められること等全て)
例えばすでに社内でもっているプロダクトやコンセプトを活用できるもの、それを活用することによりビジネスとして成り立つかをはじめに考えました。またコロナ禍の中、投資に対してブレーキがかかる中で、どれくらいファイナンシャル的なメリットがあるかを説明できることも求められました。例えば新しく始めたクラフトビールのTap Room。この新規事業が進んだ理由としては、1.会社としてすでにオリジナルビールとという強みがあったがそこまで活かしきれていなかった。2.スペースがすでにあって投資予定だった場所で付加価値を生み出せる状況があった。3. 売上を伸ばす必要がある中で、当初予定していた投資予算を少し増やすだけで新たなターゲットに大きくリーチできる可能性があった。4. コロナ禍で良いBar人材が採用できる状況下にあった等があげれれました。
2.自分自身がペルソナになって全力で理想を追求してアウトプットを明確にする。コンセプトや方向性をしっかり決める。
上記をもとにターゲットは誰か、どういったアウトプットを出すのかを明確に説明できるようにしました。またそれらが会社の方向性やコンセプト、ブランドバリューと同じ方向性を向いているのかを再確認しました。また自分自身が一番のファンというか、使いたい、こんな場所があったら良い、紹介したいという理想をきちんと追求しました。例えばPlay Groundの新規事業の経緯としては、ベトナムに自分の子供を遊ばせたいと思うプレイグラウンドがない、遊ぶだけでなく学ぶ場所がほしい、将来を意識してプラスチックではなく、自然素材の場所で遊ばせたいといった理想像を追求して、それが会社の教育のコンセプトと方向性が一致したことによって進んだプロジェクトでした。またその背景により、プロジェクトを進める上で自分自身にも熱が入り、結果を追求できるようになりました。
3.新規事業がどれだけメインビジネスに付加価値を与えられるかを説明できるようにする
基本的に新規事業を進める前にシナジーマップとういうものを作るようにしております。このビジネスをやる上で、他のビジネス(主に僕らでいうとメインのレストランビジネス)にどのような影響がでるか?どのような追加価値を与えられるか、新たな顧客体験が生まれるかとといった部分を意識しました。例えば、カフェのビジネスの場合ですと、すでに社内で自家焙煎のコーヒーという強さがあるなかで、カフェ形態をすることにより、バリスタが育ちレストラン全店のコーヒーのクオリティや売上の底上げにつながる可能性、コンセプトが強化される可能性、レストランの忙しくない時間帯売上が強化される可能性といった付加価値が生まれと可能性があります。
4.この新規事業が将来の発展していくのが明確に見て、また会社の最終ターゲットにどのように結びつくかを理解する。
3に加えて、将来的な目標や、会社の長期プランとしてのゴールに対して、どのようにこのビジネスがつながっていくかを含めて考えて提案しました。新規事業責任者自体が長期プランを十分に把握していて、最終目標やビジョンがあるという中で、このビジネスをすることによってその目標に近づくかが大切であると考えました。この目標は売上等だけでなく、会社のビジョン達成やブランディング、伝えたいメッセージ等も含まれています。
5.新規事業に共感して一緒に進めてくれる人がいるか。
新規事業のプロジェクトは進める上で多くの部署と一緒に動くことになります。また事業であるので計画と企画後、プロジェクトはスタートさせてから、完成して、今後それを運営して発展させていく人が必要になってきます。基本的には一人ではできないので、その部分をプロジェクトリーダーが理解して、どれだけ巻き込んで一緒に同じ方向をみて進めていけるかが大切になってきます。新規事業の方向性に納得して一緒にプロジェクトを協力して進めてくれる人がいるか、1−4の意義を社内で説明して理解を得て応援してくれる体制を作れるか、これが計画や企画だけでなく、実行する上では一番大切でした。
改めて振り返ってみても新規事業はかなり多くのことを求められるが、その分経験できることはかなり大きかったです。また新規事業を進める上での流れ(コンセプト、ビジネスプラン→財務プラン、投資リターン→プロジェクトマネジメント→オペレーション確立→採用、準備、オープン→分析、改善→将来へつなげる)はビジネス全体像を理解するのにも役立ちます。
引き続き次の新しい新規プロジェクトを進めているので、またアップデートしていこうと思います。
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