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話すことは「放す」こと
「話すことは”放すこと”だよ。どんなに悩み苦しんでいても、人に話せただけで少しだけ救われるんだよ。」
これは私が教会長になったときに、他の先生から言われたことです。
私は日々、noteの更新やWebライターとして執筆をしながら、本業として天理教の教会長という仕事をしています。
教会長として活動していると、いろいろな方が教会に相談に来られます。
今回は「話すこと」が持つ力と、相談を受けたときに意識していることについて紹介します。
「話すこと」が持つ力
話すという行動には大きな力があります。
今回は仕事を通して実感したものを2つ紹介します。
心が楽になる
自分の悩みや状況を冷静に考えられる
心が楽になる
あなたは学校や職場、家庭などで悩みやモヤモヤしたことがあったときに、家族や友人に話して、スッキリしたという経験はありませんか?
人は生活している中で、多くの情報やストレスを受けています。
話すことは心の中に溜まった感情を外に吐き出すことです。
悲しみや不安、心配などを言葉として外に出すことで、ストレスを軽減する効果が期待できます。
話すことで、自分の中に抱えてしまったストレスや不安の種、心の中の重荷を「手放すこと」で、心は少しずつ楽になるのです。
自分の悩みや心を冷静に考えられる
人に話すことは、一度感情を自分から「切り離す」ことともいえます。
相談に来られた方の中には、私に話している過程で、自分で考えを整理できたのか、「もう大丈夫です!」とスッキリした顔で帰る方もいます。
人の頭は毎日多くのことを考えています。その中には言語化まで至らないモヤモヤとしたものも。
そんな頭の中のモヤモヤも言葉にして話していくなかで、クリアになり、新たな視点や気付きにつながることもあるのかもしれません。
なにかモヤモヤすることがあれば、家族や友人など信頼できる身近な人に聞いてもらうと、スッキリするかもしれませんよ。
相談を受けるときに意識すること
相談を受けるときに意識するポイントが3つあります。
どんな話も聞くという姿勢を示す
相手の話は遮らない
相手に寄り添う
これらのポイントを意識すると、相談に来られた方も相談しやすくなるはずです。
どんな話も聞くという姿勢を示す
相談に来られた方の中には、こんな話をしていいのだろうかと不安を感じている人もいます。
だからこそ、相談を受けるときは
「どんな話でも聞きますよ!」
という姿勢を示すことが大切です。
相手の言葉や考えを否定せずに、話を聞くという雰囲気を作ることで、相手も安心して話すことができるようになります。
相手の話は遮らない
相手の話は遮らないように意識しています。
話している相手は、とにかく自分の心のモヤモヤや悩みを聞いてほしいのです。
決して、答えやアドバイスがほしいというわけではありません。
相談を受けると「なにか効果的なアドバイスをしなくちゃ!」と思ってしまうことはありませんか?
私も失敗したことがありますが、アドバイスとかしてしまうと、相手は話しにくくなってしまいます(泣)
本当に求められたときに最後に話すくらいでちょうどいいです。
以前、相談にこられて4時間以上話していた方がいましたが、私が話したのは、最後の5分くらいです。
それでも相手の方は「楽になりました。ありがとうございます。」と言って帰られました。
なにかアドバイスをしたいと思っても、ぐっと我慢して、まずは相手の話を全て聞いてみましょう。
相手に寄り添う
相談者に寄り添う心はとても大切です。
相手に寄り添う心を持って、アドバイスよりも話を受け止めることを意識します。
相手の立場に立って考え、受け止めることを「共感」といいますよね。
共感して理解して受け止めることで、相手の心は少しずつ軽くなっていくのだと思います。
いきなり全部はできないかもしれませんが、意識するだけでも話を聞く姿勢が変わるはずです。
ぜひ意識してみてください!
なによりも大切な守秘義務
相談を受けるときに大切なのは守秘義務を守ること。
それはつまり、「相談した内容は、あなたと私、2人だけの秘密です」ということ。
特に相談者の情報は、絶対に誰にも伝えてはいけません。
具体的な名前
相談者の詳細な状況
話を聞いた際の記録
これらの情報は特に注意して管理します。
外に絶対に漏れないと安心してもらうことで、相談者も勇気を持って相談してくれるのではないでしょうか?
もしも相談を受けて自分だけでは対処できないと判断した場合は、行政や然るべき相談窓口へ連絡するほうがいいということも伝えます。
つらいときは抱えこまずに話してみてください
今回は「話すことは”放す”こと」というテーマで書きました。
誰でもストレスや悩みを抱えているはずです。
つらいときは1人で抱え込まずに誰かに「話して」みてください。
きっと心の重荷が少し「手放せる」はずです。
どうか毎日を少しでも、楽しく明るく過ごせますように。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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次回もよろしくお願いします!