民藝と木工
「pen」最新号は民藝特集。
最近、民藝ブームらしい。
上流階級の誇示や装飾のためでなく、庶民の暮らしに喜びや満足をもたらす民藝に魅力を感じる。
僕は木工を趣味としていて、2025年の新しいチャレンジで、木工作品をクラフト市で販売したいと考えている。
僕の作品が使う人の暮らしに喜びと満足を提供できるように、民藝からヒントが得られるか考えてみたい。
上記の「Pen」に「民藝とはなにか」という記事があった。
民藝は、貴族向けの上手物の対比としての庶民向けの下手物(ゲテモノ)を民藝と呼んだことから始まるらしい。
ただ、この原点にフォーカスしすぎると、見落とすものが多い気がする。よく使われる「用の美」も範囲が狭い気がする。
「使えば使うほど愛着が湧くもの」が、使いやすさ、しっくりくり感じ、持ったりながめたりして感じる満足感、道具として棚におかれている美しさ、など、僕のイメージする「民藝」に近いことばの気がする。(もっとしっくりくる言葉がこれから現れるかもしれないが)
「使えば使うほど愛着が湧くもの」としては陶芸の方が相性がよさそうだ。
木工ではどうすればいいだろう。
ひとつは、使いやすさの追求かなと思う。ただ、使いやすさはクラフト市で一見しただけでは伝わりにくい。そうするとSNSでの情報発信(ストーリーづくり)も大事になるのだろう。
あとは、使えば使うほど味がでてくる、ようにすることかな。食器となるとプレポリマーのような塗膜をつくる塗装仕上げを考えるが、食用オイルで仕上げるのももしかするとよいのかもしれない。漆仕上げも使い込むと味がでてくるのかな。
今日の考察はこれまで。