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読んだ本のこと、仕事で感じた事、オタ活のことをつづります。

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最近の記事

純粋と汚染(メタファーとしての発酵より)

純粋というものの特質すべき特徴はそれが達成不可能な状態であるということ。金の延べ棒だって100%純金は存在しないし、厳しい食品衛生基準を達成している食品だっても、その基準自体が一定の混入物を認めている。 つまり真に純粋ということは本来ありえない。 純粋ではないものすべてが混ぜ物、汚染されているとすれば世界はすべて汚染されている。汚染されているということはその状態を構成する者同士が作用をしあい、発酵を進めていくのは自然だ。 最近の流行りのように聞こえる多様性を認めるというのはま

    • いい発酵とわるい発酵(メタファーとしての発酵より)

      微生物的視点で見るとこの世に区別はないよね? 自分の私生活を振りかえると、「AかBか?」と悩んだ結果、「A寄りのB」などという答えを出すことに罪悪感を感じ、でもよくよく考えるとそんなに差がないのではないか?と思い返すあるいは割り切れるときがある。あの現象は本質的にAとBが明確に、断絶した選択肢「ではない」のかもしれない。 そんなことを考えつつ、今回は発酵について考える。 本書によると「発酵」を科学現象として発見、定義されたのは19世紀末らしいが、それより以前から現象自体は知

      • 絶対的な区別って本当にある?ないよね?(メタファーとしての発酵より)

        老舗の和菓子屋さんが洋菓子にチャレンジ!小売やSNS事業会社がペイメント事業に参入、個人保有から共同保有といったシェアリングサービス。男性女性の区別のないトイレ。 世の中はあらゆる面で垣根(だと思っていた)ものが取り払われてきているように感じる。不確実性の高い世の中なのでどんどん新しい取り組みをして多角化し、リスク分散しよう!といったことも聞かれる。 そもそもこの世の中に明確に区別できるものがあったのだろうか?そして不確実「じゃない」状態がこれまで存在していたのだろうか?

        • 返報性ついて

          まずは相手に大それたお願いをして、そしてその拒絶への「うしろめたさ」「申し訳なさ」を相手に植えつけて、そこに付け込んで本来自分が求めていたお願いをすると受け入れられやすく、一度受け入れてもらったあとも、継続的に(相手が違和感や反感をもたない限り)反撃も受けずらい。 相手に小さな贈り物を押し付け、その見返りとして自分のお願いを聞いてもらう。 仕掛けた側が徳しかしないシステムだ。しかしこれを分かったうえであからさまに仕掛ることを常にコミュニケーションの基本にしている人にはだれも近

          「じぶん時間を生きる」を読んでみた。

          タイムイズマネー。仕事が早い人はかっこいい。 私はこれらの言葉に全く異論を持たずに生きてきた。かと言って筆者ほどこれらの言葉に縛られて身を削って働いた経験もないかもしれない。 筆者の経験は僕と比べて「極端」で「突き抜けて」いる。なので私の生き方のペースではもしかしたら気づくことも意識することなく人生を終えていたかもしれない視点に気付かされた気がする。 人生が手段になりすぎてる。 本来人間は生きるために生まれてきた。と思う。 つまり「生きること自体が目的」と言う考え方だ。

          「じぶん時間を生きる」を読んでみた。

          「ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考」を読んで知ったこと思ったこと。

          WEB3.0は曼荼羅に似てる?この世はメタバース??Web3.0は自律分散でたくさんの中心による相互補完型のネットワークといえる。密教の曼陀羅構造体も同じ。悟りを開くというのは他律的な世界の1部と自分をみなすが、悟ることで、自分を中心としたネットワークを意識する。仏教概念的なものがIT技術の進化によってより手触り感や実感を以て感じる世界になってきている。 仏教では現実世界の一つ上の世界を「空」と呼ぶとするとその世界を見れるのは「悟り」を開いた人だけだといわれる。でもメタバース

          「ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考」を読んで知ったこと思ったこと。

          カンボジアの音楽エンタメ業界 その2   「音楽エンタメは基本タダのカンボジア」

          前回の投稿ではカンボジアの音楽エンタメ業界の現状について説明した。 今回はカンボジアの一般消費者を取り巻く「音楽エンタメが基本タダ」の環境について整理してみる。 カンボジアの無料の音楽イベントカンボジアで無料で音楽エンタメが楽しめるものは大きく3つある。 ①大型野外イベント ②ナイトクラブのイベント ③無料動画配信(TV含む) プノンペンに住んで日本と違うと感じるのは①と②がとにかく多く感じることだ。 ①大型野外イベント 前回の投稿でもふれているがとにかく大掛かりな野外

          カンボジアの音楽エンタメ業界 その2   「音楽エンタメは基本タダのカンボジア」

          カンボジアの音楽エンタメ業界 その1「どんな業界構造?」

          はじめに 私は2010年代からカンボジアで生活をしている。これまで素朴な疑問だったのが、「この国にジャニーズや吉本みたいな芸能プロダクション、そしてそこから生まれるエンタメ業界」みたいなものはどうなっているんだろう?ということだ。現地語が分からないからということでもなく、カンボジア人にヒットチャートの1位はだれなの?ときいてもそもそもヒットチャートもない。そこで今回はカンボジアのエンタメ業界の構造について整理してみた。 音楽エンタメ業界の登場人物は誰? カンボジアの現状

          カンボジアの音楽エンタメ業界 その1「どんな業界構造?」

          「推しナラ思考」~なんでも推しに置き換えて考えると楽しい~

          私は読書や自分の仕事、経験について無意識に「推しナラ思考」を働かせている。いま命名したこの思考がどんなものか、そしてどんな効果を生んでいるのか整理したい。 推しナラ思考とは?いわゆる「自分にあてはめてかんがえてみよう」の推しバージョンだ。 「推しに当てはめるとどういうことか?どんな変化につながるか?」というふうに考えることで、自分の中にある推しや推しグループに対するイメージに自分の得た気づきを当てはめてみる。 例えば自分が読書をしてマーケティングを勉強したとして、「そのマー

          「推しナラ思考」~なんでも推しに置き換えて考えると楽しい~

          火中の栗を拾うのはなぜ?

          「火中の栗」最近久々に聞いたこの言葉。 問題が顕在化してしまっていて失敗が見えてる案件や、対応が困難で、骨折り損になりそうな案件といった誰も積極的には手を付けたがらない、そして絶妙に「どの部署がやるべきか」も解釈が分かれるようなその組織にとって新規性の高い案件。これらが「火中の栗」といわれがちだ。 これらの栗は拾うことで得られるものも相当あるのではないかと思い、整理してみた。 私の経験上、上手に拾うことで自身の社内でのブランド確立、ネットワーク獲得による影響力の強化につな

          火中の栗を拾うのはなぜ?

          人と企業はどこで間違えるのか?(その1)

          人と企業はどこで間違えるのか?(Business adventures)はウォーレン・バフェットがビルゲイツに渡したといわれる本。アメリカで起きた様々な物語から成功と失敗の本質を考えさせるものだ。いろんな気づきがありそうなので順不同でつらつら書いてみる。 これまでの成功を支えたリソースを知る。 フォード社が全く新しいもの(エドセル)を創出しよう!多額のお金を投じて、あらゆる専門家やコンサル、ベテラン人材の力を結集して、そしてしすぎたがゆえに時間もカネもかかりすぎ大きな空回

          人と企業はどこで間違えるのか?(その1)

          歴史は繰り返す。だからベストを尽くす。

          イーロンマスクやジョフベゾスはSF小説を愛読してる。 そんな内容の書籍とWEBの記事をたまたま立て続けに目にした。 「あぁ、SFの中の遠い未来で実現していることや、宇宙へのあこがれなんかが彼らのビジネスアイデアになったのかな?」くらいの見立てを持って読んでみると、意外な気づきがあった。 彼らは、ことイーロンマスクは現代科学が必ずしも未来永劫発展するわけではなく。むしろ退化する可能性が高いと考えている。その時代に備え、今の世代が創出しうる最高の科学力を以て人類の生きる活路を残

          歴史は繰り返す。だからベストを尽くす。

          アイドルの生写真でサイン付き(アタリ)を引けなかった人はつぶやかないという事実

          アイドルの推し活をしていてイベント、ライブの度に起きるいくつかの現象。 その中の1つに「今回は生写真のあたりが多いらしいから買い増さなきゃ」という購買心理の高まりだ。 いくつかのアイドルグループでは生写真(またはチェキ)をグッズとして販売している。目隠し商品としてどんなポーズの生写真が出るかわからない、といった収集心をくすぐる商品だ。そしてこの生写真にはアイドル本人の直筆サインやコメントがついているものが稀に含まれており、「当たり」といわれている。 オタクはかわいい推しの

          アイドルの生写真でサイン付き(アタリ)を引けなかった人はつぶやかないという事実

          2022年の振り返り

          はじめに 2022年も終わるので、今年を振り返ったうえで来年の目標を立てよう! ということで昨年の同じころに作った目標を「ひさびさに」見返した。 「ひさびさ」って具体的にいうと半年ぶり・・・ 半年みていない。目標シートの計画がいかに緻密でもフォローしなければ意味がない。 一方で目標シートの中でも本当に自分が成し遂げたかったことはシートを見なくても粛々と進めていたことに気づいた。 これは私の強い達成意欲、問題意識の表れではないだろうか。(自己肯定感の平均値が高め) でも、成

          2022年の振り返り

          進化思考について

          「進化思考」著者でデザインストラテジストの太刀川さんのお話を聞く機会があったので伺った内容からの気づきをメモ。 一番の気づきはなぜいま「デザイン」という概念を体得したり、学んだりした人が活躍しているのか分かったところだとおもう。まだ本も買っていないので、僕なりの解釈をしてみる。 変異と適応が繰り返される営み、そのものが進化変異(エラー)を引き起こし、その中から適応するものをセレクションしてゆく。これを繰り返すことが「進化」である。 変異(エラー)も適応によるセレクションも

          進化思考について

          文章を書く難しさに気づいたこと

          文章を書くことは意外と難しい僕は作文することには長けているほうだと自負していた。だが最近ある案件を提案する機会があり、そのタスクに取り掛かる中でダメダメなことに気づいた。ビジネスライティングが苦手ででそのほかは大丈夫!と言い訳しても仕方ない。ちなみに日々のSNSやメールでの少し長めの文章での応答は全く違和感なく日々過ごしている。 伝わりづらい理由は次の機会に回すとして、なんで文章を書くのが意外と難しいのか?について原因を3つ考えてみた。 この文章も伝わりづらい可能性がある

          文章を書く難しさに気づいたこと