夢の話15ー地味ないじめを受けるー
目を覚ますと、そこは高校だった。
チャイムが鳴り、授業が始まった。
担任が出席を確認して、黒板に何かを書き始めた。
しばらくして、席を替えて近くの人と話し合う場があった。
自分の席とは違うところに必ず座らないといけないルールがあり、
目の前の女の子の席に座った。
すると、周りは陽キャラと言われる人に囲まれた。
前後左右にクラスでの中では人気者、盛り上げ役の人たち。
座っている席の女の子Aさんが近くの男子に小さな声で
ヒソヒソと話している様子があった。
(なんで、あんなキモいちびメガネが私の席に座っているの?
気持ち悪いんですけど…)
という内容なのだろう。
時々、僕の方を見ていたから、なんとなく分かる。
#察しがいい
クラス全員が席に座った後、
まず軽く自己紹介から始まった。
陽キャラの子たちも初対面を相手にすると、
緊張しているのか軽く人見知りをしていた。
Aさん👩
「〇〇中学校から来たAです。中学校の時は陸上をやっていました。
よろしくお願いします。」
近くいた、背の高い色白のBくん🧑🏻も自己紹介して、僕の番になった。
すると、AさんもBくんも興味がないのか、話し始めた。
やはり、男女ともに顔が大事なのか、
170cmより小さい男性には人権がないのだろうか?
と落ち込みながらも自己紹介した。
自己紹介が終わり、椅子に座ろうとした時だった。
Aさんがぼくに向かって、こんなことを言ってきた。
「イスの座り方がキモいから、ちゃんと座ってもらえる?
あと、私の机には絶対触らないでね。」
頭の上に?ハテナマークが出てきた。
横にいたBくんから
「イスに深く座ってて、机との距離が近いんだよ。
それぐらい分かるだろ??」
と半ギレのキツい口調で言ってきた。
周りのざわめきもあって、
教師も僕のところも盛り上がっているのだろうと笑顔だった。
周りが静かになった後、担任から課題がモニター越しに映された。
あなたの好きなことを語ろう
担任が作ったスライドを見ていると、
「例えば、こんな感じ」と言いながら、
K-popの女性グループ、アニメの画像が出てきた。
個人的な意見だが、
K-pop好きの人は陽キャラ、根が明るい人が好き。
というイメージ。
彼女たちの過激すぎるに衣装が映し出された。
思わず興奮してしまい、反応してしまった。
すると、後ろにいたAさんが座っていたイスを軽く足で蹴ってきた。
振り向くと、
「だから、少しスキマを空けて座るの分かる?」と怒った顔で言ってきた。
横にいたBくんからも
「コイツ、反応してるぜwww。机の下、見ろよ〜」
と教室中に聞こえる声で言った。
一瞬で、クラスからキモい人認定された。
背も小さく、つま先がつくかつかないか分からない状態で座っていた。
まだ続く担任のスライドの紹介と周りの地味ないじめに体中から汗が出る。
早く授業が終わらないかな?と心の中で思いながら、時計を見ていた。
正しい座り方では背が届かない僕にとっては苦痛でしかなかった。
授業終わりまで残り1分になった。
早く終わってくれと心で思いながら、周りの視線に耐えていると、
チャイムが鳴った。
クラスの学級委員長が号令をかけた、
体中の水分が汗として流れる自分。
すぐさまAさんの席を離れた。
そして、近くのトイレへ逃げ込んだ。
ふと目が覚めた深夜の4時の話。