ちょっぴり怖い話(チャットのメッセージ)

これは、数年前のゴールデンウィークに経験した話です。

その頃に勤めていた会社は、ゴールデンウィークに会社としての休日はなく、各社員が好きに有給休暇を取得していました。

ぼくは特に予定もなかったため、カレンダー通りに出社していました。

連休の谷間の、数日の出社の最終日の夕方に、同じプロジェクトに参加している同僚から、チャットのメッセージが届きました。

「休み明けのミーティングに出られなくなりました。申し訳ありませんが対応をお願いします」

確か同僚は長期の休暇を取得し、旅行に行っているはずでした。
会社から支給されたスマホでチャットの送受信はできますが、わざわざ休暇中にメッセージを送ってこなくても良いのにと思いました。

「了解。こちらで対応するので任せておいてください」

ゴールデンウィークが終了して最初の出社日の朝に、驚く知らせを受けました。

休暇中にチャットのメッセージを送信してきた同僚が亡くなっていたのです。
亡くなったのはメッセージが届いた数日前、ゴールデンウィークに入ってすぐだったのです。

亡くなっても仕事のことが気になり、チャットしてくれたのかもしれません。

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