ちょっぴり怖い話(トイレの中にいるのは?)
新しい住まいに引っ越してから2週間ほどが経ったある日、仕事から帰宅するとトイレの扉が少し開いているのに気づきました。
築年数は浅い小規模なマンションです。
玄関のドアを開けると、すぐ目の前の左側にトイレの扉があります。
その奥に浴室の扉がありました。
引っ越しするときに、玄関ドアのカギはシリンダーごと交換してもらったので、前の住人が忍び込むようなことはないはずです。
自分がきちんと扉を閉めずに出かけてしまったのかな?
念のため、トイレの中を確認した上で、扉をカチッと閉めました。
その夜、夜中に目が覚めてトイレに行きたくなりました。
ベッドを出てトイレに行くと、扉が少しだけ開いていました。
まただ。
照明のスイッチを入れ、恐る恐る扉を開きましたが誰もいません。
用を足して、扉をカチッと音がするまで押さえてから、ベッドに戻りました。
翌朝には、扉は閉まったままでした。
その夜、仕事から戻ってくると、扉は閉まったままでした。
今までもきっとカチッと閉めていなかったので、扉が開いていたのだろうと思いました。
ところが、食後にトイレに入ると、信じられない光景に出くわしました。
トイレットペーパーが数メートル引き出されて、トイレの床に散らばっていたのです。
これはおかしいと感じました、
しかし、何もすることができません。
とりあえず散らばったペーパーを片づけました。
鞄に付けていたお守りを外して、トイレの棚に置いてみました。
その夜から、トイレでおかしな現象が発生することはなくなりました。
誰かがウチのトイレに来ていたのかもしれません。