探偵が笑かしにきた話
春のうららかな日。
あるバス広告に心を奪われました。
何の変哲もないバス広告に見えます。
最近よく見かける探偵業者さんの告知のようなのですが・・・。
よく見てください。
電話番号を。
電話番号の語呂合わせが、
「０１２０、クロ、クヤシイ」。
クロ前提なんかい、と突っ込まずにはおれません。
ちなみに右側でポーズをキメているのは、郷土が生んだスターのご子息でローカルタレントの「ばってん荒川ｊｒ.」ですタイ。
さて、探偵モノの傑作コントと言えば、YMOのアルバム「サーヴィス」に入っていたＳ．Ｅ．Ｔ（スーパーエキセントリックシアター）のコント「マルコシマンタ探偵事務所」を思い出します。
ラジオCMを模したコント、せっかくなので書き起こしておきましょう。
◇ ◆ ◇
（ナレーション）
名探偵・マルコシマンタ探偵事務所。
素行調査から殺人事件まで、解けない謎をサラリと解く、正義と真実の探求者。貴方の依頼をお待ちする名探偵マルコシマンタ。
頭脳はコンピューターよりも鋭く、尾行をさせれば影の如し。
「後ろを見ろ！」「あ、マルコシマンタさん！」
スリル。（クルマの急ブレーキ音）
サスペンス。（女性の悲鳴）
そして、アクション。（ハックション＝くしゃみの音）
マルコシマンタ探偵事務所。
依頼主の一人、大田区に住む主婦・石井ケイコさんは、
「うーん、何て言うのかしら、他の探偵さんとは一味違うんですよね。いくらでも頼めちゃうって感じ」。
極東連合・音羽組の山崎ダイスケさんは、
「うーん、手ごわいっすね」
警視庁捜査一課の永田警部は、
「ここだけの話ですけど、我々も時々依頼しちゃうんですよね、ハハハ」
マルコシマンタ探偵事務所。
電話番号、２２３－４５６７。
フフミ、ヨゴムナ。
（サウンドロゴ）マルコシマンタ♪ 探偵事務所♪
貴方の依頼をお待ちする、マルコシマンタ探偵事務所。
「私を信用してほしい」（震える老人の声）
◇ ◆ ◇
三宅節が全開ですね。
そんな「フフミ、ヨゴムナ」を超えてきた「クロ、クヤシイ」。
その発想はなかった。
脱帽だ。
世の中はまだまだ知らないことが多すぎる。
明日からまた頑張れそうだ。