「姫タイプさんは強い」ではない?
役割タイプの姫タイプさんについて 新たな角度での考察が深まっているので
現時点での気づきをまとめてみたい。これらは「家族構成論」にとって さまざまな意味で重要な発見となるだろう。
「姫タイプ」さんというと、女王タイプでラプンツェルタイプのわたしの視点からすると 「自分の望みや目的に向かってパワフルに行動できる」まさにタフな印象があった。なので、解説でも「姫タイプさん=強い」を基本として話を進めてきた。その表面的な強さに圧倒されて、本質的な何かが見えなくなっていたかもしれない。
keiko氏とともに 特に実力派姫タイプさんの 不器用さや葛藤を 深く掘り下げて行ったとき「強さ」ではなく 「助けてほしい」という心の叫びが 浮かび上がってきたのである。その悲痛な叫びに触れたとき わたしはなんとも言えない感情になった。何かできることはないか、家族構成論が役に立てることはないか、本気で考えたくなったのだ。
女王タイプさんが 当たり前のように 与えることが喜びであり
無意識に自然に「与えよう」とする背景には
「自分は強い」「自分には有り余っている」という これも本当に無意識の前提があるのかもしれない。
つまり「女王タイプさんには見えない強さがある」と仮定したとき
対照にある姫タイプさんは どんな性質 装備を持っているのか・・・
そこには 大切に守られるべき「弱さ」があるのではないか。
だからこそ、特に女王タイプさんは 姫タイプさんが いっけん強いのに放って置けないのである。
姫タイプさんは強いのではなく 守られるべき繊細さのある 存在である・・・そう考えると、女王タイプさんも 納得できることがたくさんあるのではないか?
姫タイプさんは、わがままなのでも 性格に問題があるのでもなく
大切に守られるべき本質が 大元にあるのである。
守られるべきものが守られず 表面的に強くなり続けること以外 自分を守る方法がなかったのかもしれない。
謙虚さや礼儀を学ぶこと 客観性や柔軟性を身につけることも もちろん大切ではあるが、それよりも 弱さが守られず 傷ついた心に自他共に気づいてあげることが必要ではなかろうか。弱さに寄り添ってはじめて 心に余白ができ 柔軟になれるのかもしれない。それが「正解の形」ではないが 言葉にできない何かを訴えようとしている姫タイプさんの 本当の気持ちに近づくヒントになるだろう。
姫タイプさんが本当の意味で自由に生きる“きっかけ”に 力添えできる家族構成論となるよう 研究を重ねていきたい!!
・・・と今日も思いを馳せるオタク研究員であった。