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2025年1月 神戸

今回も特典航空券での旅である。とくたびマイルを見ていたら、羽田-神戸が3000マイルで出ていた。震災から30年のこのタイミングなので、それに絡めて出てきたのではないかと思った。後で調べてみて分かったことだが、羽田-神戸はたまに出現していたようだ。しかし、毎回とくたびマイルは、週末の良い時間は空きがなく取れないことが多い。今回も土曜朝便(羽田→神戸)、日曜夜便(神戸→羽田)は空きがなかった。神戸→羽田の月曜朝便も見てみたが、こちらも空きはなし。羽田→神戸の日曜朝便は空いていたためそれだけ発券し、帰りは新幹線を使うことにした。したがって、今回も日帰り旅行となる。

久々のバス搭乗だ。バスゲートはラウンジから距離があるので、ゲート前で待つことにした。スポットは空港北側の400番台か500番台あたりかと思ったが、南側の700番台だった。
定刻よりもやや早く神戸に着いた。神戸空港は初めて利用する。展望デッキは南向きなので晴れると逆光になるため、今まで撮影に来ることもなかった。ひとまず、展望デッキに謎の巨大ブロッコリーのオブジェがあるので、それを見に行く。

ブロッツリー

ポートライナーに乗り、喫茶店へ。並んでいる人が数名いて10分くらい待った。ランチはステーキの予定なので、ここでお腹いっぱいにするわけにはいかない。コーヒーとトーストを注文した。トーストのバターは既に塗られての提供だった。自分的には少しバターが多過ぎだったので、自由に塗って食べれるといいのだが。コーヒーで眠気を覚ましながら今日のプランを考える。予めいくつか行きたいところの目星はつけているが、時間に余裕があるので他に行くところも見繕わなければいけないし、どういうルートで回るかも決めていない。しばらくの間熟考し、プランが決まったのでお店を出ると、並んでいる列がさらに伸びていた。今回はゆとりある滞在時間とはいえ、待ち時間で消化するのはなるべく避けたいので、あまり待たずに入れてよかった。

トースト(バター)

どこを回るか考えていると、神戸で思いついたのが川崎重工である。といっても別に会社訪問をする訳ではないが、数駅隣りに行くと子会社の川崎車両神戸本社があり、その脇にはその川崎車両で製作された新幹線と特急型車両が保存されている。別に見に行っても行かなくてもどちらでもいいのだが、今回は時間の余裕があるのとお腹を空かせないといけないので、兵庫駅から歩いて向かう。

新幹線ひかり号・特急こだま号

さて、数十分歩いたが、全くお腹が空く気配がないので、地下鉄に乗り居留地エリアに移動する。一通り建物を見て回ったが、まだまだ変化がない。市役所の展望ロビーに寄りつつ、南京町まで歩いてみよう。12時頃、南京町に着いた。時間のせいか、もの凄く人が多い。何か長蛇の列になっているお店があるようだ。ここでは何も食べないのでざっと通りを歩き、三ノ宮へ向かう。

居留地エリアは歴史的建造物とブランドショップが多い
遠くに神戸空港が見える。下はルミナリエの会場

普段、牛肉を食べる機会がほとんどないので、神戸では神戸牛のステーキを食べようと行く前から決めていた。お店に着くと、待っている人がもの凄く多い。ウェイティングリストを見ると20数組いる様だ。他の店にするか悩むが、お店を探さないといけないので待つことにする。しかし、ここはなんだか外国人が異常に多い。海外の旅行ガイドブックや記事でよく取り上げられたりしているお店なのだろうか。20分程待つと席に案内された。折角なので、特選神戸牛ステーキを選んだ。焼き加減はミディアム。味は思っていたほどではなかった。ややかたい部分もあり、特選というほどではない様に感じる。ここは、これよりもそこそこの値段の肉を選んだ方が、値段と釣り合っていると思う。もう少し高級店に行ったほうが良かったのかもしれない。お店を出ると待ちが減っていたので、一番混んでいる時間帯に来てしまったのだろう。もっと早め、もしくは遅めに来るつもりだったのだが、時間がなかなか合わなかった。

神戸牛ステーキ

午後は山側を中心にまわっていく。生田神社に行ってみると、何やら本殿の前に長い行列が出来ている。この行列に並んでまでお祈りしたくないなあと思っていたら、どうやら結婚式でレッドカーペットの両脇にお祝いする人として並んでいるだけだった。一般人が混ざっていて紛らわしい。続いて、近くにあるモスクに行く。神戸にモスクがあるのは地図を眺めるまで知らなかった。見学者用の入り口に行くと、どこの国の人か分からないがお兄さんが丁寧に説明してくれた。この神戸ムスリムモスクは日本最古のモスクで、戦前に建てられたものがそのまま今に残っているものである。戦争でも焼けず、地震でも壊れず残っている。実際に行き、目で見て話を聞くというのはいいなと思った。
God bless you.

ミフラーブという窪みの上にはシャハーダが書かれている
「アッラーの他に神はなし。ムハンマドはアッラーの使徒である」

異人館の方へ。歩いて坂を登り、萌黄の館、うろこの家、ラインの館を見た。風見鶏の館はお休み中。他にも見ようと思っていたが、短期集中で何軒も見ると興味はあっても流石に飽きてくるので今回はこの辺にする。

うろこの家の外壁は天然石のスレート

今回の神戸旅は、ちょうどルミナリエを開催しているタイミングである。今まで一度も見たことがないので、せっかくだから少し見てみることにした。以前、東京でもミレナリオというのをやっていたが、一度も見ずに終わった。ルミナリエの会場は複数箇所あるようだが、帰る都合上すべて回るのは難しい(のと、疲れて面倒になってきた)ので、東遊園地エリアのみを回る。この独特の模様と色使いは、正直言うとあまり好みではない。
日が暮れるにつれてだんだん人が増えてくる。公式サイトによると、点灯は薄暮からとのことだが16時半ちょうどに点灯した。まだ空が明るいので、階段に腰掛け日が沈むのを待ちつつ、帰りの新幹線のチケットを購入する。1時間くらいすると暗くなり、ルミナリエの明かりがはっきりと見えてきた。近くに寄って模様を見たりした後、少し南に行ったところの会場を覗いてみる。ここにも作品があるが、飲食店とステージイベントがメインのようだ。

幅78m、高さ22mと非常に大きい

新幹線の時間が迫ってきているので、三宮駅へ向かって歩いていく。市役所の脇を通ると、展望フロアへのエレベーター待ちの長い行列が見えた。上から見るルミナリエ、神戸の街はきっと綺麗だろう。また今度ルミナリエを見る機会があったら、上から見てみよう。
新神戸の駅に着いた。ここでお土産をいくつか買う。駅弁はほとんど売り切れだったので買わなかった。

新幹線とは、山崎を買うところである。国産ウイスキーが高騰し銘品が著しく入手困難な状況において、ここは山崎の12年をぼほ確実に買うことのできる大変貴重な場所である。ただ、高めであるのと、ミニボトルのため容量が少ないのが残念だが、車内で嗜むのにあわせた販売なので致し方ない。今回は購入したボトルを持ち帰り、家でゆっくりと味わおうと思う。他に、いわゆるシンカンセンスゴクカタイアイスのメロン味をオーダーしたが、バニラの方がよかった。


日帰りとはいえ、今回は時間があったのでゆっくり街を回ることができたし、楽しい旅だった。ミレナリオを見るということが主目的で神戸に行くということは多分しないと思うけれど、たまたまタイミングがあったため見ることができたのは良かった。神戸牛ステーキは別のお店をリベンジしたい。
特に横浜や神戸など、やはり昔から国際貿易港として栄えた街の雰囲気はとても好きだなあと改めて思った。

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