Q.プロ管ですが、うまくしゃべれるようになりたいです。
A. プロジェクトマネージャーは、プロジェクトがどんな状況で、今後どういう見込みで、どういう策をたてるのか、プロジェクト関係者にわかりやすく伝える必要がありますから、説明力というのは必須スキルです。
私はわりと会議でそつなくしゃべるように思われているようですが、いやいや、帰りの電車で振り返りながら後悔していることは今でもよくあります。ああなぜあそこでこう答えられなかったんだろう、なぜあんな説明をしてしまったんだろう、と。先日もうかつに喋りだして失敗しました。
そんなときは、本棚のハウツー本をひっぱりだしておさらいをします。こういうのは筋トレのようなもので、つねに意識して、たまにフォームを矯正して、というのを継続しなければならないんですね。40過ぎても。
本屋に行けば「説明の技術」みたいな本はたくさんあって、どれも内容は似たようなものです。結論は先に言おう、というように。
ですので、どれを買って読んでもいいわけですが、それはそれで困るでしょうから、これがあれば十分でしょう、という2冊を紹介します。これを繰り返し読めばよいと思います。
『あたりまだけどなかなかできない 説明のルール』
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この本は20代のころに買いました。私は本棚があふれてくると「もう読まないよな」という本は捨てていくんですが、どうにかこの本は生き延びてきました。恐ろしいことに100個のルールが載っていて、その100個を満たしたらいったいどんな説明になるんだ、という気もしますが、1つ1つは頷けるものばかりですので、単語帳のように小見出しだけをランダムに読むのもいいでしょう。
『1分で話せ』
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これはここ2~3年に出た本です。会社で誰かがすすめていたので買ってみました。タイトルの付け方がメッセージを体現しています。『~説明のルール』が矢継ぎ早にルールを詰め込んでくるのに対して、こちらの本は、説明が丁寧です。平易に書かれているので週末にさくっと読めるでしょう。
まだ若手であればぜひ繰り返し読んでほしいですし、中堅・ベテランであっても、年とともに厚かましくなって口が滑らかになったのをついつい自分の説明が上達したように思いがちなので、初心にかえって崩れたフォームを見直してみてはどうでしょう。
つれづれと説明のルールに沿わないエントリーでした。
(写真は弊社セミナーでの代表のおしゃべり風景)
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