毎日行いたい柔軟運動とは
それでは今回は、いよいよ、私と息子が、具体的にどんな柔軟運動をしているのか、についてお話ししていく。その前にまずは、人間の身体の構造を理解したほうが、なぜそれを取り入れているのかが分かるかと思うので、そちらについてお話ししていきたいと思う。
大前提として、野球の運動というのは、「投げる」・「打つ」・「走る」、そのどれをとっても全身運動となってくる。その全身運動をバランスよく、かつ最大効率化できる身体の動きができればベストだ。
そこで、人間の身体には「3つの軸」というのが存在するのだが、その軸を単独、もしくは組み合わせることで、スムーズな動きが可能となる。その「3つの軸」とは、
「前後」
「左右」
「回旋」
の3つだ。この軸を整えることで、全身がバネのようなしなやかで強い動きができるようになる。逆にここに、何らかのエラーが起こると、ケガにつながったり、痛みが生じたりすることがある。なので、このそれぞれの「軸」にアプローチしたストレッチを順番にご紹介したいと思う。
1.前後
※いわゆる前屈。膝を伸ばしたまま、手のひらを地面に近づけてみよう!レベルの目安としては、
①手の位置が膝まで
②手の位置が足首まで
③手の指先が地面まで
④手のひらが地面につく
この時に、膝は伸ばしたまま、裏ももが伸びている感覚があればOK。最初はレベルが①だとしても、徐々にレベルが上がるように目標を持ってやっていく。
※20秒間×3セットがはじめは望ましいが、1セットでもいいのでやってみることが大切
いわゆる後屈。この時に腰は反る必要はなく、手のひらで前側に押すイメージで行う。
※20秒間×3セットがはじめは望ましいが、1セットでもいいのでやってみることが大切
2.左右
いわゆる側屈。片手を上にピンと突き上げた状態から、さらに2㎝上に上げてから、そのまま遠くに身体を倒していく。この時に息を止めない。
※20秒間×3セット(左右)がはじめは望ましいが、1セットでもいいのでやってみることが大切
3.回旋
手を肩と水平くらいに保ち、このまま左右に交互にひねっていく。この時に、先に真後ろを見るようにすると、後から身体がついてくるので、頭で身体をリードすることができる。
※左右交互20回×3セットがはじめは望ましいが、1セットでもいいのでやってみることが大切
最後に、柔軟運動は「頻度」が大切になってくる。これらのストレッチは、毎日行い、はじめのうちはできれば3セット行うことが理想だが、それは大人の話。息子もモチベーション、つまり、「やる理由」がなければ、毎日なんてとてもじゃないけど、残念ながらやらない。
それでも、「足が速くなるよ」や「これ終わればゲームしていいよ」などと言って促しては、やったりやらなかったりの毎日を繰り返している。
ストレッチを行うタイミングとしては、気が付いたときに、いつ行っても大丈夫なので、朝や、帰宅後、お風呂上り、寝る前など、決めた時間に行うと習慣化しやすくなると思い、放課後家にj帰ってからか、私の帰宅後に行っている。続けていくことで、個人差にもよると思うが、息子の場合、1ヶ月ほどで効果が実感できた。
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