営業って良くない?
僕は普段、営業の仕事をしている。
「なんだ営業か」と多くの読者の方々に思われそうだが、そう、営業だ。
営業ってすごいんだぞ!なんてメッセージを今更発信したいとは思わないが、「営業なんて」余裕となめているガキがいればボコボコにしたい…と言いたい。
確かに時代は広告やSNSなど、さまざまな集客手段を産み出した。それでいて、集めた人に動画で繰り返し訴求し、何万人という人間たちに「買いたい」と思わせる。
これは日々営業を行う僕からすると、本当にすごいことだ。
素直にすごい。まじで教えてくれよ誰か。
ただし、コモディティ化が起こるのだ。
すなわち、Aというパターンが世間的に上手くいくと、みんながこぞって真似するし、同時に消費者もそれを学習し、慣れたりする。
つまりは労働力を最小限に抑えつつ、たくさんの人に告知するためのインターネット広告だったのが、気がつけばインターネット広告やSNSのために一番人生を捧げたやつが勝つ仕組みになっており、広告運用会社の人達、それに今時のトップyoutuberなんてめっちゃ働きまくってるんだそう。
「いやいや、それでも成果の大きさがデカい」
と言われてみれば、確かにそう。売上規模では。
ただ、利益率でいけばどうだ?
昨今は特に広告市場がレッドオーシャンじゃないか。
広告というものは、大体がオークションのような形で需要の大きさが広告料に反映されるもの。
だから、今の広告は高い。バカ高い。
「そ、そうだね。だからこそみんなSNSで発信しているんじゃないか」
そうだ。現代のSNSは「広告費をかけずに認知を取りたい。あわよくば買って欲しい。」という下心で支えられた業界なのだ。
そして、目立とうとするあまり、バカみたいな過ちを犯し、会社で褒められつつ、モテるようになりたいという露骨な肉欲に塗れたSNS担当者がクビになっていくんだろ。
アンチコメントに殺されていくんだろ?
そう考えると営業って良くない?
誰に売るかを選べるし、努力=自分磨きだし、量をこなすという数限られたものしか得られない特殊スキルを習得できるし、営業での経験はSNSや広告でも活きる。
僕はまだ、優秀な広告マンや、忘れ去られたインフルエンサーがクソ過酷なドブ板営業に転職しスーパー活躍しているという話は聞いたことがない。
逆はよく見るのに。
ね、営業って良くない?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?