【民俗】昔から村を疫病から守っていた!?フセギ(結界)って何?
なかなか終息が見えないコロナ。
人類は、これまで様々な疫病と戦ってきました。
医学的なケアができない時代、人々はどのようにして疫病を防ごうとしていたのでしょう?
その一つに「フセギ」があります。
1、フセギって?
フセギとは・・
村の中に疫病などの悪いものが入ってこないように、村境に立てる結界のようなもの
です。
年に1回、村の集会所などに集まり、作成します。そして、それを村境の4〜5か所程度に立てます。1年間立てっぱなしです。
埼玉県内では「フセギ」というところが多いですが、全国的には「辻斬り」「ダイジャ」「勧請縄」など地域よって呼び方や意味合いも多少異なります。
総称して「道切り」と言います。
そんな道切りが、今もなお全国的に行われているんです。これだけ科学や医学が進歩しても、人々は信じることを辞めない・・辞められない・・。
本当におもしろいですし、興味深いです。
2、いろんなフセギのカタチ
埼玉県内では、ざっくり4種類のカタチのフセギがあります。
①ヘビ型
②男女性器型
③ワラジ型
④竹笹型
写真で見ていきましょう!!
①ヘビ型
こちらは蓮田市のヘビさん。
おめめが愛らしい・・めっちゃカワイイですね!!!
②男女性器型
東松山市のものです。ここのは、ワラで作成して、木にくくりつけてありますね。
③ワラジ型
長瀞町のものです。
防がなきゃいけないのに、片足・穴・バサバサに作るという点がおもしろい!!
④竹笹にお札型
上が寄居町、下が東松山市のものですが、このタイプは埼玉県全域で見られます。
フセギは、意外と皆さんの日常の風景の中にあるもんなんです。
交差点や橋の入り口、古木などちょっと注意して見てると発見できます!是非、探してみてください!