生きづらさの中で、「美しい人」になりたい。
クローズアップ現代で、
「『虎に翼』が描く“生きづらさ”の正体脚本家・吉田恵里香」
という番組を見た。
放送後だから、NHKプラスか、NHKを使ってない人は、インタビュー記事が無料公開されてるから読んでみてほしい。
「NHKをぶっ壊す派」の人も、読んでみて。
クローズアップ現代だけは残したくなるから。
私は、じっくり見ている暇がななかったので、今知ったが「生きづらさ」を描いたドラマだったらしい。通学時間ギリギリだったので、13分まで見て家を立つという生活。
一度、遅刻したのはラストまで見たから。
それでも大半は見ているから、読み解くと「確かに」となる場面がいくつもありました。
例えば、専業主婦の花江が「生きづらさ」を、寅子が「戦う側の生きづらさ」だとするのなら、「戦わない側の生きづらさ」口にするシーンがある。
寅子は、女性初の裁判官だから、矢面に立ち先頭を切って戦っていく人間だ。
そして、その活躍が認められてきた中での「戦わない人間の生きづらさ」
専業主婦は、支える役だから、戦う側の人たちには理解してもらえない。
戦っている人に養ってもらっている側だから。
そんな生きづらさが描かれている。
そんな読み解きの中で、特にわたしの心が反応した言葉がある、
「声なき声を大事にする」
声が出せない人。
保護化にいて。庇護化にいて。配偶してもらって。だから声が出せない人。
声を出さない人。
傷ついてしまうから。言っても効果が薄いから。声を出さない人。
声を出しても届かない人。
圧倒的にマイノリティーで、理解してもらえず。マジョリティの中にもみ消されてしまう人。
声が奪われてしまった人。
声を出せば、差別されてしまう。更に生きづらくなってしまう。だから、声に出せない人。奪われてしまった人。
そんな人の声を大切にする。
「わたしはここにいる」と、大海原に向かって大声を出す人がいる。
「わたしは、生活費を稼いでいないから、声を出せない」
「ぼくはゲイだから、友達に言えば避けられてしまう」
「嫌だと言っても、遊びの範囲だと思っている」
「ただわたしを、私としてみてほしい。」
そんな当たり前の声を大事にする、というものだ。
吉田さん(脚本家)も、
と言っていた。
さらに、こんなことも。
聞き覚えある人も多いんじゃないだろうか。
「嫌だったんなら言ってよ」
「そんなこと言ってなかったじゃん」
「じゃあなんで言わなかったの?」
「言わないと伝わらないんだよ」
私も、聞いたとき、呆れたような、聞き覚えあるような。
そして、「ハハ…」という乾いた笑いがこぼれだしてきた。
そうか。
やっぱり、こういう人間はいるんだな。
自分が傷ついたときだけ、大騒ぎするタイプのやつ。
優位に立ってるときだけウルサイやつ。
「生きづらさ」を他人に押し付けてるやつ。
ほんっとに「黙れ」と言いたい。
これ以上言うと歯止めがかからなそうだったので、ストップ。
その代わりに、吉田さん(脚本家)の最後の言葉を書いておこうと思う。
声を出せないのは、「マイノリティー側(少数)」
そして、声を出せなくしているのは「マジョリティー側(多数)」
マジョリティー側の言葉が、態度が、考え方が、マイノリティー側に「生きづらさ」を作ってる。それも、「考え方」だから、ほとんど無意識。
中には、自分の立場を「マジョリティー側」にするために行っていることもある。悪質。嫌い。
そんなだから、マイノリティー側が訴えかけるだけだと変わらないことがほとんど。
でも、この記事を読んでいるあなたも、私も。
何かしらのマジョリティーだと思う。
日本人であれば、マジョリティー。
異性が恋愛対象であれば、マジョリティー。
右利きであれば、マジョリティー。
そんなマジョリティー側が、自分の考えを疑って、「それに理由はあるのか?」と考える。
そして、「わたしの答え」を持つこと。
マジョリティー側が間違っているのであれば、それに流されない。
流されるだけだったら、楽だ。
考えなくてもいいし、自分の責任にもならない。
多数派だから思い通りにもなるし、力勝負で負けることはない。
それでも流されずに、「わたしの答え」を持つ。
間違っているなら、間違っていると声を上げ、高らかに叫ぶ。
そんな強く
美しく
生きづらさに突っ込む人間が、
生きづらい人間を救うのかもしれない。
寅子の声が、生きづらい人間を救ったように。
寅子自身が、生きづらい生き方を選んだように。
わたしを持った、一人の人間が人間を救う。
人の美しさとはそういうものなのかも。
わたしも、わたし自身がある、美しい人間になりたいと思った。
終わり。
あとがき(読まなくてもいいやつ)
読んでくださりありがとうございました!
一人一人の行動が、世の中を変える。
そんなメッセージ性と共感が人気の秘訣かなぁと思っています。
あぁぁ….
もっとちゃんと見とけばよかった….
録画機能使いてぇ
ではまた!
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