風紡ぎの詩

『疾風伝説 特攻の拓』が好きです。ここは、作品に関する私見や発見を綴る備忘録です。

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最近の記事

特攻の拓 天羽時貞と宮沢賢治――響き合う『春と修羅』の世界 ①

『疾風伝説 特攻の拓』に登場する天羽時貞が、宮沢賢治の作品を愛し、特に『春と修羅』を幾度となく口にする場面は、物語の中でも印象深い。 佐木飛朗斗先生自身も、「『特攻の拓 天羽時貞編』は『春と修羅』に捧げます」と語っていたほど、その影響は大きく、この作品は『特攻の拓』における一つの重要な要素ともいえるものだ。 『春と修羅』に宿る無常と調和の哲学 私が初めて宮沢賢治を読んだきっかけは定かではないが、『春と修羅』に触れるたび、まるで静かな闇の中に光を見つけるような不思議な感覚

    • 漫道コバヤシ 『特攻の拓』 佐木飛朗斗先生降臨! の感想(2024年10月12日改訂)

      2023年7月27日、フジテレビONEの番組「漫道コバヤシ」にて、『疾風伝説 特攻の拓』の原作者である佐木飛朗斗先生を特集した回が放送されました。 番組では、『特攻の拓』の創作秘話や物語の真相に迫るトークが展開され、先生が作品の裏話を語る貴重な機会となりました。 クライマックスの語り 私が特に印象的だったのは、番組の終盤に佐木先生が語った、最終巻のクライマックスに登場するB突堤での大乱闘シーンにまつわる話です。 拓が困難に直面している場面で、風神雷神が駆けつける名シーンに

      • 『疾風伝説 特攻の拓』 漫画、小説、CD情報一覧

        『特攻の拓』は漫画、小説、音楽を通じてその世界が描かれています。このページでは、本編や外伝、CD作品の情報を一括してまとめています。 漫画 - 本編(全27巻)『疾風伝説 特攻の拓』は、1991年から1997年まで「週刊少年マガジン」で連載された、佐木飛朗斗先生原作、所十三先生作画の漫画です。 この作品は講談社から複数の漫画レーベルを通じて発行されており、各版でカバーデザインの違いや細かな修正があるものの、内容は基本的に同じです。 •講談社コミックス版: 1991〜199

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