NotebookLMで小説の設定を深掘りする
AI界隈の進化が早すぎて追いつけないのでChatGPTとたまに会話するくらいだったのですが、
最近出てきたNotebookLMというのが面白そうだったので試してみました。
これは小説書くのに使えそうだぞ。ピンときたことを書いていきたいと思います。
NotebookLM
参考サイト
約1000文字の設定メモ
まずはソースを追加します。設定を書いて放置していた作品のメモを探してきました。とても適当なことが書いてある。
「星を採る」というタイトルです。
Obsidianで使っているmdファイルは扱えないらしいのでコピペしました。
最初のソースを追加するとすぐにノートガイドブックが作られます。
概要にはノートブックの内容が要約されます。ソースやメモが増えるとどんどん更新されるようです。
Study guideが美味しい
ノートガイドブックのページに便利な機能が色々あって、私はStudy guide が美味しいなと思いました。
AIがソースを参照して用語説明、クイズ、エッセイ問題などを作ってくれます。
例えば、
用語説明
・星盗り/星捕り/星採り
物語のキーワードとなる、星を採取する行為。どの漢字を使うかはまだ決まっていない。
・星の地図
少女が将来、捕獲布に織り込みたいと考えている紋様の一つ。
↑ 重要そうなキーワード以外にもどうでもいい単語を拾って真面目に答えてくれます。
クイズ
Q. 少女は将来、捕獲布にどんな紋様を織り込みたいと考えているか? 2つ答えよ。
A. 星の地図と、新しい星座(例:からあげ座)。
Q.少年は少女のどんな行動にドキドキしたか?
A.ストールでくるくる巻かれたこと。
エッセイ問題
・少女と少年の relationship 性について、本文中の描写を基に分析し、二人の関係性が変化する可能性について考察せよ。
・「星を採る」という行為が、環境や社会にどのような影響を与えるのか、あなたの考えを述べよ。
↑ エッセイ問題では国語のテストみたいな問題文が出されます。
Table of Contents
目次を作ってくれます。今回の設定メモにはストーリーの流れを書いたので、シーンごとに分けてタイトルもつけてくれました。さらにこうすると物語が深まるよ、みたいな提案もしてくれる有能さ。
・メモ
登場人物: おねショタを基本としつつ、魅力的な兄 characters の登場も検討。
年齢、関係性、性格などを具体的に設定する。
・ストーリー
導入: 冷たい砂漠の夜、主人公の少女が家から抜け出すシーンから始まる。
少女の服装、所持品、行動から性格や目的を暗示する。
砂漠の街の情景描写を通して、独特の世界観を構築する。
仲間との合流: 街外れの砂漠で、仲間の少年と合流する。
光による合図、モールス信号など、彼らのコミュニケーション方法を明確にする。
少年の登場によって、物語に動き出す予感を与える。
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帰路: 星採りを終えた二人が、街へと帰っていくシーンで物語を締めくくる。
去りゆく二人の後ろ姿に、寂しさや希望などを重ねることで、読者に余韻を残す。
チャット
これもめちょくちょ面白い。
良いなと思ったメモはピン留めして保存しましょう。ページを更新したら消えます。どおして……泣
解答の根拠として、ソースのどこから引用したのかを教えてくれます。
・少女が語る「星の地図」や「からあげ座」という言葉には、どのような想いが込められていると考えられますか?
少女が語る「星の地図」や「からあげ座」という言葉には、星屑を集めるという神秘的な体験と、少女の豊かな想像力、そして未来への希望が込められていると考えられます。
星の地図: 少女は、星屑を集める布に、いつか「星の地図」を織り込みたいと考えています。これは、星屑がもたらす不思議な力や、夜空の星を目印に旅をする彼女の冒険心と関連している可能性があります。 星の地図は、未知の世界を探求したい、あるいは、集めた星屑を使って夜空に自分だけの道を描きたいという、彼女の秘めた憧憬を象徴しているのかもしれません。
からあげ座: さらに、少女は「からあげ座」という新しい星座を作ることを夢見ています。 この発想は、彼女の無邪気さや純粋さを表すと同時に、星屑が秘める無限の可能性を象徴しているとも考えられます。少女にとって、からあげ座は単なる空想ではなく、未来の幸福や希望を託した、大切な願いが込められた星座と言えるでしょう。
これらの言葉から、少女は星屑を集める行為を単なる作業としてではなく、未来への希望や夢を紡ぐ、神秘的で創造的な行為として捉えていることがうかがえます。
他にも「こういう質問はどう?」といくつか候補が表示されます。
・星を採る布とは、どのようなものですか?
・物語の舞台となる砂漠の街の特徴を述べよ。
「少女と少年の関係性はどのようなものですか?」は作者の私が知りたいです。ついボタンを押したくなるような、好奇心をそそる質問文がお出しされます。
質問するとAIが想像して自由に答えるわけではなく、ソースから解答を探してくるので自分の頭の中をぐるぐるかき混ぜている気分になります。これもデジタルガーデンみたいに「うちの庭」を散策してる感じなのかな~。
まとめ
約1000文字の適当な設定メモから色々と読み取ってくれるのでありがたいですね。ぼんやりしたイメージを言語化してくれる。
物語に入れたいセリフ集とか入れとこうかな。
Nolaなどの小説執筆ツールをさわったことがありますが、世界観や相関図など細かく決められるのは良いんだけどそんな細かいこと知らねー! って設定作りを投げるので(短編がメインなので勢いで書いてる)、今回のようなNotebookLMの「〇〇とはどういうことですか?」と質問形式で設定の深掘りを促してくれるのは良いなと思いました。
まとめられたメモを読んでいると「わかる。めっちゃわかる。それな」とうなずき、物語に対する理解が深まります。同時にAIは私の物語の良き理解者でもあります。
自分の内面を見つめる助けにもなるでしょう。そして新しい発想が生まれる。
自分自身を肯定する作業とも言えそうです。
物語の大事な要素を理解してくれるので、ここをしっかり書いとけば「物語に芯が通る」ようになるのでは、と思います。
そしてNotebookLMはPKM(個人知識管理)ツールのObsidianと相性が良いと思うのですが、どうでしょう? 書きためたネタをまとめて「この魔法は何味?」とか質問してほちい。または私から「〇〇ってどこ住み?」とか質問したい。
Obsidian