農の妄想トーク!? 〜赤字が続く小さな農園の奮闘記
はじめまして
三重県名張市でいちごやスイカ、トマトなどをつくっている「風農園」の田上です。
誰に頼まれたわけでもないのに農園を始めて12年目になりました。先日決算の説明を受けに税理士のところに行ってきたのですが、今期も予想を裏切らない見事な赤字でした…。先生からは「健闘を祈る!!」と(笑)
そんな農園の挑戦を懲りずに続けるおっさんの痛快エピソードを赤裸々に綴っていこうと思いますのでお付き合い頂ければ幸いです。
小さい農業
吹けば飛ぶような小さな小さな農園が挑戦を続けるのにはもちろん理由があって…。
ここ名張市を含む伊賀地方はお米の生産が盛んで、四方を山に囲まれた盆地に位置します。ご多分にもれず生産者の高齢化による後継者不足、米価の下落、伊賀米の品質低下、市の財政難、JAの金融特化などが起因し地域農業は衰退の一途を辿っています。
本来、地域農業の振興に一躍買うべきJAの職員だった僕は、何を思ったのか起業を思い立ちます。(因みにしがないサラリーマンの息子で、農地もない農業とは全く無縁の家庭に育ちました)
当然この町でも農業でやっていける方もいます。
大きく3つに分類すると、
①世襲 先代から環境、技術、販路を受け継いでノーリスクで就農する
②敏腕経営者 潤沢な資金と持ち前の腕力で他業種同様強者の経営ができる
③補助金ハンター とにかく補助金をゲットすることだけに注力する
で、僕はこの3パターン以外でも就農してやっていけるモデルをつくることで、JA時代に可愛いがってもらったおじいちゃんやおばあちゃんから受けた恩を返そうと思い立ったわけなんです。なんと言っても農家の年寄りは皆、孫の進学よりも自分達の畑が荒れないこと(後継者)が約束されないと安心して引退できないので。
ま、僕はそもそも①も②も持ち合わせてなくて、③に興味がないから④をつくるしかないと(笑)
「小さい農業」とは、この3パターン以外だと勝手に定義して話をしていきます。
今回はこれくらいで
喜んでもらえるか否かは別として1冊の本にできるくらいのエピソードと日々のインプットを基に、これから仕掛けていくことの裏側や背景などもこっそり発信していこうと思いますのでよろしくお願いします。
尚、風農園は今月10日より直売所をオープンします。お近くに来られた方は是非!!
それから、その気にさせてくれた山口修平くん←ナイスガイ!!(https://poupellebus.com/)にお礼を言わせてください。
ありがとう!!
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