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風の街
あるがまま
流れるままに
氣のままに
あなたと巡る
風の街
⭐︎
前回は松本城に向かうまでのぶらり旅でしたが、今回は帰り道です。
建物の道沿いには、花がさわやかに咲き誇っているのを、所々で見かけます。猛烈な暑さに我が家の花々は息も絶え絶えだというのに。さすがは信州、お花にとっても過ごしやすいのでしょうね。手入れも行き届いているのが伝わってきて清々しい氣持ちになります。
通りの向こうに石造りの鳥居を見つけました。
近づいてみると、鳥居の傍に明治天皇御製の歌が。明治天皇ゆかりの神社のようです。
明治天皇といえば、当時の列強の国々の元首たちも、その徳の高さに感動したというエピソードを聞いたことがあります。
国と民を想う氣持ちの込められたお歌に、明治天皇のお人柄が偲ばれますね。
四柱神社というのだそうです。
落ち着きの感じられるお社です。
まだ朝早いせいか、人影はまばらで静寂を楽しむことができました。
神社では鈴を鳴らすのが密かな楽しみだったのですが、今はどこも鈴が外されているようですね。また、鈴を鳴らせる日が待ち遠しいです。
「背中が地面と平行になるまで頭を下げる。」と参拝場所のお札にあったとおり、今までになく頭を深々と下げることになりました。
ここに立って奥を感じるのが好きです。こうした場所を営み整えている方々の精神性が精妙な空氣感となって伝わってくるような氣がするからです。
神社のつくりからは、この国の古き良き時代の空氣が感じられるのもいいですね。
松本城でも感じましたが、ここ四柱神社でも松の葉が青々としてとても元氣でした。都会の松はお疲れかもしれません。あるいは種類が違うのでしょうかねー。
四柱神社の正面の鳥居を出たところにまたもや水場が!「なわて若返りの水」だそうです。
水場の向こうに川が見えますね。降りていく足場があったので河岸に降りてみました。
岸部の端っこにたっていると、せせらぎの音がダイレクトに響いてきてとても氣もちがいいです。
こういう場所は、まずいです。なかなか立ち去り難くなります。
水面のかがやきの美しいこと!
よかったら音もどうぞ。
清涼感とともに体の中の水が共鳴してとても氣もちがいいです。この水面の流れのようなうねりがマッサージとなって体の芯部の汚れさえも押し流してくれるような氣分になります。
川辺の野草も愛らしいです。
岸部から上がって橋を渡り反対側の道を歩くと、またもや水辺への誘いが。しかし、さすがにそのまま進みます。
川沿いの道にも、まだ営業前のカフェなど氣になる建物がチラホラ見えます。
大きな通りに出ると、おしゃれな建築物を発見!
少しいくとこちらにもかっこいい建物が。
信号のそばに小さく見えるのはこんな水場でした。
曲線美が美しいデザイン!
「御使者宿の泉」と名付けられた、この場所で組み上げられた地下水だそうです。またしても、掛け流しであります。
ビルの傍に手入れされた涼しげな花々。
花々を美しく保つには、なかなか手間暇がかかるものです。信州の気候の涼しさもあるのかもしれませんが、この街で美しく手入れされた花々に出会うたび、この街の人たちの心意氣を感じました。
前の日の夜遅くに松本に入ったのは、翌日は朝から安曇野のちひろ美術館を訪れるためでした。松本散策はわたしの中では全く予定になかったのですが、氣まぐれな一歩から始まった松本の朝のぶらり旅。
この街を始終そよぐさわやかな風に手をとられ、松本を潤す豊かな水と、手入れの行き届いた花々に迎えられ、思いがず豊かで楽しいひと時を過ごすことができました。
この幸運に心からの感謝を!!!
今度は、街中でお茶もしたいし、松本城をゆっくりと巡りたい。
行きたい街、好きな場所ができることもしあわせなことですね。
この日は、この後、安曇野のちひろ美術館に移動し、わたしは深くちひろ色に染まることになるのでした。
その時の記事はこちらです。
松本ぶらり旅、前篇後編にわたりお付き合いいただきありがとうございました。
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