音の粒
降り注ぐ
音の粒
炭酸の
泡の煌めいて
はじけていくように
着地する側から
悲しみの洗われていく
光り輝く
音の粒
自由に生きたいと願うほどに。あおられ、つけこまれ、新たな迷路へと入っていく。
氣づく機会はあるのに。
核心に触れようとすると、ひらりと身をかわすか、怒りをあらわにする。
チャンスは何度もあるのに、開かれることのない扉の数だけが積み上がっていく。
そんな光景に出会うとき、胸の奥がぎゅうと痛くなる。
自分に誠実でないのは、チューニングされぬまま放置された楽器を弾くようなものだ。
⭐︎
悲しみは思っていたより深いようで。
だからこそ、こうして言葉にしたくなる。
そんな折。
ふいに目にしたInstagramの動画。踊るように歌う雨粒の波紋の重なりに引き込まれた。
しばしその美しさに見惚れた後、添えらていた音楽のタイトルが表示されていることに氣づいた。
「水の戯れ(ラヴェル)」
懐かしさを覚えてAmazonミュージックで探すと辻井さんのものが最初に出てきた。
辻井さんの音の煌めきに、心の内がみるみる洗われていくのを感じて、あらためてその悲しみの深さを知る。
ここは丁寧に感じ味わい過ごしていこう。
この悲しみの消えて行くまで。
⭐︎
動画の彫刻は、ポーラ美術館の森に常設展示となっているようです。
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