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あすぴれんとの夜明けぜよ!!④ーONE・チームー

1)

眠れない…。
千葉の自宅に居るのであれば、最悪“開き直る”という手が有る。

然し、此処、博多では…。

みはるの寝坊は、みんなの遅刻!
みんなの遅刻は、みはるの失態!

そりゃぁ、焦るなんてもんじゃない。

無い頭を必死に絞って、S氏に泣きつく。

「朝、S氏が起きたら、(みはるの)電話鳴らして-!」

S氏、快諾。

でも、まだ不安。

S氏が鳴らしてくれる手筈の“スマホ”に更にアラームをセットした。

まだまだ、不安。

ベッドサイドのアラームもセットする。

真夜中3時もとっくに回り、半べそを掻きながら、それでも2時間程はウトウトしたらしい。

♪ ちゃらちゃらちゃーん ♪

結構なボリュームの着メロ。

うぃーん!うぃーん!

振動と共に、独特の音を鳴らす“スマホアラーム”。

ぴっぴっぴ-!

思わぬ大きさで《起きろ!》と合図をする、ベッドサイドからの機械音。

うわーっ!

思わず、がばっ!と起きた。

よく、ドラマや漫画で、布団を跳ね上げて90℃直角に起き上がる、というシーンが見られるが、正しくアレだった。

一瞬、パニック!

あたふたとしながら、正常な判断を欠き、折角S氏が鳴らしてくれた電話をブチ切る。(おい!)

その後、“スマホアラーム”を瞬殺で仕留めて最後にベッドサイドの機械音を止めた。

ん?ん?

あぁ-!電話…。

まっ、良いっか。(良くない!)

数分後、優しさの塊、S氏が再度電話をくれた。

「おはようございます。起きてます。電話、ありがとう。」

落ち着き払った声でお礼を言って、涼しい顔で勝手に解決。(コラッ!)

コンビニで仕入れたサンドイッチをむしゃむしゃと食べ、千葉に居ては殆どしない“メイク”をする。

準備、オッケー!

誰ひとりも遅刻せず(ヨカッタヨ)、いよいよ、伊万里の街を目指す。

あすぴれんとの総て
出し惜しみせず、目一杯に伝えて来よう。

みはる達がエビデンス!

2)

博多から伊万里までは、相当ロングランな旅だ。
当初は在来線で行くつもりだったが、余りに長距離の為、特急に変更した。


特急みどり
博多から有田まで走ります

《ふれあいフェスティバル》会場
あすぴれんとの講演の前に、地元の施設の方達の太鼓の演舞、可愛い保育園児達の太鼓の演舞、なかなかに盛り沢山な1日でした

いやはや、正解でした。

特急でも、かなりの乗車時間。

♪ 思えば~
遠くに~ 来たもんだ~ ♪

(あぁ、武田鉄矢さんも九州のひとだね。=余談)

伊万里の駅は閑散としているが、流石に焼き物のオブジェ(?)はゴロゴロと有る。

目抜き通りを真っ直ぐ歩き、目的の会場へ。

のどかな風景の中に、突如として現れる、近代的な建物。(語彙力、難あり…( ̄O ̄) )

会場入りした瞬間から、荒井さんは荒井「先生」となり、瞬く間に雲上人。(笑)

「頼もう-!千葉から来た“あすぴれんと”の者達でござる。“精神疾患”の症状と、その支援についてならば、先ずはお任せあれ!」

3)

荒井先生とリーダーは、下にも置かないおもてなしを受けた。

なんと!“新卒”だというウラ若き女性が“付き人”となり、講師控え室に侍ってくれたのだ。

恐縮仕切りの荒井先生とリーダー。

古今東西、“理事長”や“副理事長”と呼ばれる方々は数多に居るだろうけれど、ウチの“理事長”と“副理事長”程、偉ぶらない人たちは居ない。

遥々伊万里に来ての物凄い歓待振りに、なんだか二人とも微妙な面持ち。

お昼御飯に、と用意をされた豪華絢爛なお弁当も喉を通らないらしい。

「良かったら、食べませんか?」

と、荒井先生、S氏に勧める。

「えっ?!イヤ、良いんですか?」

遠慮がちに、でも、しっかりパクつくS氏。
そんなS氏は、既におにぎりもパンも食べた後だった…。

「先生、お願いします!」

会は順調に進んでいるらしく定刻通りにお声が掛かった。

4)

ひとには得手不得手が有るが、ウチの先生は“誰かと一対一”とか、少数の交わりに弱い。

反面、講演などという大人数を相手にするものはビクともしない。

みはる、あすぴれんと在籍5年目。

何度も何度も聴いてきた、荒井先生のお話の解りやすさとその優しい“声色”に、舞台上でニンマリしていた。

そうなのだ。
みはる達正会員メンバーも壇上に上がったのだ。

これこそが、今回の旅の最大の目的!

みはる達は、荒井先生のお話の後に、当事者としての体験や回復についてお話をさせて頂く予定だった。

一応、《さがおり》の際に、3人で大まかな筋書きは決めた。

けれど、本当の所は、ほぼほぼ“ぶっつけ本番”だった。

荒井先生、ご自分の話の際にも、ベストタイミングで3人に話を振ってくださる。(ありがたい)

そうして、講演最後の10分間。

みはる達がメインでお話をさせて頂いた。

内容は、荒井先生の今しがたのお話の流れをくむ形で

(精神疾患者が)学ぶこと
(精神疾患者にとっての)休養の意義

咄嗟の判断も上手く出来たように思う。
話振りも、丁寧に且つ流暢に。

3者3様の個性が活かされ、良い時間を作れたと思う。

話終えたあとの会場を埋めた聴講者の方達からの暖かい拍手と

荒井先生の

「凄い、良かったですね!」

の言葉が、最高のご褒美だった。

5)

リーダーは客席にて、熱心にカメラ撮影やビデオ撮影。

なんと、ローカルとはいえテレビ局の方々が撮影をしてくれていて(放映は来年1月予定)、そういった方達とも話をして、撮影のノウハウを教えて貰っていたリーダー。

やっぱりリーダーは頼もしい!

O理事は、講演直前に、荒井先生からのご指名で、一番前の席に座り、スライド操作をしてくれた。

荒井先生との抜群の息の合わせ方。

今回の旅行は、O理事の奮闘振りにとことん助けられたのだが、この時も素晴らしかった!

千葉を離れての初めての講演も、あすぴれんとは抜群のチームワークでやり遂げた。

互いが互いを必要とし、その存在を信じ抜く“力”。

これぞ

ONE・チーム!

ここで、みはるが勝手に表彰!

荒井先生→「最優秀主演男優賞」
リーダー→「最優秀助演男優賞」
O理事→「特別功労賞」並びに本日の「MVP」
正会員メンバー3人→「日頃の学びが活きたで賞」並びに「チームワークが抜群で賞」

先述した通り

出し惜しみは無かった。

伊万里に“あすぴれんと”の名を残せた(と思う)。

嬉しかった。

心から嬉しかった。

荒井先生から、旅行の話を聞かされて、早や半年以上の月日が流れていた。

やったよ!

やり切ったよ!

ここで満身することなく過信することなく。

また、未来を見据えてススンデ行こう。

それでも、今日は。
今日くらいは。

みんなを自分をたっくさん褒めよう!

頑張ってきて良かったね!

最後にもう一度リフレイン。

あすぴれんとはONE・チーム

ー続くー

みはる

~2019´11´26(火)

本日の写メ→いよいよ、始まります!あすぴれんとONE・チームの講演会♪

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