初心者にオススメのキャンプ道具
この記事は、拙著・電子書籍『ソロキャンプのはじめかた』の第6章を抜粋したものです。
ソロキャンプを始める際に必要な道具類について、具体的にどんなメーカーの何を買えばいいの?と思う方もいらっしゃると思いますので、あくまでも参考程度に私のオススメ商品を記載しておきます。
とはいえ、キャンプスタイルによってお勧めの道具はかなり違ってきますので、ここでは仮に、私が友人から次のような相談を受けたと仮定してみます。
<友人のオーダー>
とりあえず手軽にソロキャンプをやってみたいが、楽しければ続けたい。
冬は寒いからキャンプしたくない。
キャンプ場には車で行くけれど、荷物が多くなるのは嫌。
焚き火は絶対やりたいけど、うまく火を起こす自信はない。
できるだけ低予算で済ませたいけど、あまりに安っぽいのは嫌。
買い物に時間をかけたくないので、できるだけネット上で買えるものがいい。
友人からこんなオーダーを受けたとして、どんなキャンプ道具を購入するといいかアドバイスするとしたら?という前提で書きました。
この中には私が使ったことのないものも含まれていますが、その場合は私自身が最初の時点で買いたいと思うものを選んでいます。
小型LEDランタン
小型のLEDランタンはゴールゼロという商品が有名なのですが、これはゴールゼロの類似商品で、場合によってはゴールゼロの半額程度で売られています。類似品とはいえ性能は申し分なく、私個人的には本家のゴールゼロよりもこちらのほうが使いやすくて好きです。
また、キャンプでは、懐中電灯ではなくアウトドア用の小型ヘッドライトも持っておくと、両手が使えるので何かと便利です。
テント
テント選びはとても難しいのですが、あまりこだわりのない友人に高コスパのものを勧めるのであれば、このようなタイプのテントです。入口部分を跳ね上げてポールを立てると、雨や日差しを避けるための簡易なひさしをつくることもできます。
将来的にもっと良いテントが欲しくなったとしても、4,000円台という低価格帯であれば気軽に買い替えられると思います。
寝袋
私自身が寝袋選びに失敗しているので偉そうなことは言えないのですが、車での移動が前提でスリーシーズン用となると、このくらいのスペックのものを勧めます。
冬にはキャンプに行かない友人に4シーズン対応のシュラフを勧めるのは、これくらいであれば春や秋に特別寒い日があっても対応できるからです。
ただし、最初に行くのが夏であれば1000円程度で買える寝袋でも全く問題ありませんし、薄手のブランケットでも大丈夫だと思います。
マット
コンパクトになるという点ではエアマットもいいのですが、最初のうちはできるだけ設営・撤収の手間を減らしたほうがいいと思うので、折り畳み式のマットをお勧めします。
夏場であればダイソーで売られている500円のレジャーマットでも大丈夫だと思いますが、春や秋にもキャンプをするのであれば片面にアルミが塗装されたタイプのマットのほうが断熱性が高くて安心です。アルミ面を上にして寝ると体温を反射してくれるので、暖かく快適に眠れます。
テーブル
私個人的に、ソロキャンプではロータイプのものが使いやすいと考えていますので、友人にはローテーブルを勧めます。使い勝手に関しては、実際に使ってみないとわからないところがありますので、とりあえずはコスパの良いワークマンのローテーブルでしょうか。
1,000円を切るこの価格帯であれば、仮にもっと良いものが欲しくなったとしても買い替えやすく、買い替えた後にこれをサブテーブルや荷物置きなどに転用することもできます。
ちなみに、私はテーブルにこだわりがあったので短期間に3回も買い替えたのですが、今はSOTOのフィールドホッパーに落ち着いています。
チェア
二段階の切り替えができてグランドチェアにもなるのに2,000円台というのは、かなりコスパが良いと思います。難点は1.7㎏という重さですが、車での移動が基本であれば許容範囲内でしょう。
先述しましたが、キャンプでは座っている時間が長いので、疲労感を軽減するためにも初めのうちは背もたれのある椅子を使ったほうが良いと思います。
ガスバーナー
先述しましたが、キャンプを重ねて焚き火に慣れるまではガスバーナーで調理するようにしたほうがいいと思います。また、キャンプ地にもよりますが、寒い時期にキャンプをしないのであれば、寒さに弱いCB缶でも大丈夫だと思います。
ガス器具に関しては中国製の安いものを使うのは怖いので、イワタニやSOTOなど、信頼できる日本メーカーのバーナーがお勧めです。
調理道具
キャンプ飯にこだわりがなく、米を炊いてお湯を沸かし、焼いたり蒸したりする程度であればダイソーのクッカーセットで問題ないと思いますが、ダイソーのクッカーはほとんどがステンレス製なので、重くてやや焦げ付きやすいのが難点です。
ダイソーのメスティンは価格も安くさまざまな用途に使えるので、あまり凝った料理をしない方であれば、これを1つ持っておくだけでも大丈夫かもしれません。
一方で、もう少し料理にこだわりたいという方であっても、このアルミ製の調理器具セットは値段的にもそれほど高額ではなく、鍋やフライパンとしてだけでなく食器としても使えますので、私ならこれを友人に勧めます。
焚き火台
この焚き火台はピコグリルという有名な焚き火台の類似品ですが、価格は本家に比べるとかなり安く、コスパの良い商品です。
ただ、そこまで大きな焚き火台が必要ない方や、火を起こす自信がない方には、huanbushのコンパクトウッドストーブをお勧めします。とても軽量でコンパクトなので、保管も運搬も楽です。ただし、コンパクトな分、大きな薪をそのまま燃やすことはできませんのでご注意ください。
ナイフ
ソロキャンプをする人で知らない人はいないというくらい有名なナイフで、薪割りから、ちょっとした木工細工、そして調理まで、何にでも使える大変便利なナイフです。
スウェーデン製で品質には問題ありませんので、ナイフ選びで迷ったらこれを買っておけば間違いないです。ただ、女性の場合は、一回り小さいモーラナイフ コンパニオンのほうが扱いやすいかもしれません。
そのほかの備品
その他、上記以外の道具は、ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップや、ワークマンプラスなどでコスパの良いものが手に入りますので、最初のうちはあまりお金をかけないほうがいいよと、私でしたら友人に伝えます。
一方で、最初から道具にこだわりたい方は、ご自身で調べたり、アウトドアショップに行って相談したりする中で、自分の好みに合うものを探してみてください。道具探しや道具選びもキャンプの楽しみの一つだと思います。
ただ、キャンプ道具は「沼」と呼ばれるほど、一度ハマると際限なくお金がかかるものです。質の良いもの、有名ブランドのもの、希少なものなどを買っていると、数十万円くらいはあっという間に飛んでしまいます。
とはいえ、ソロキャンプは、安く抑えようと思えば必要な道具をすべて揃えても3万円程度で可能だと思います。5万円あれば、そこそこ快適なキャンプができるでしょう。
初めはできるだけ小さく、負担のないところから始めて、少しずつ自分のこだわりを形にしていくのが賢いやり方だと私は思います。
なお、私はバックパック一つでキャンプすることを目指していますので、このような道具類を大きなバックパックに詰め込んで運んでいますが、キャンプ道具を何に収納して運搬するのかはキャンプスタイルによって異なります。
とはいえ、キャンプ用の大きな収納ボックスを一つ持っておくと、自宅での保管からキャンプ地での設営まで一気通貫で行えるうえに、キャンプの際にはテーブルや物置きとしても使えるので重宝します。
私がお勧めするのはリス社のトランクカーゴのようなボックスタイプのものですが、これとほぼ同じものが「頑丈収納ボックス」という名称で無印良品で安価に売られていますので、無印で購入したほうがお得だと思います。
また、荷物が多い場合は、アウトドア用のキャリーワゴンを使う方も少なくないようです。
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