『 残照 』誘惑銀杏 #毎週ショートショートnote
お題は【誘惑銀杏】。裏お題は【入浴委譲】。
2024.9.7夜までにだいたい410字くらい・・・
*参加させていただきます。😊
*遠い日に
幹の直径は数百メートルに及び、その高さも天に届くかのような
威厳で大地を見下ろしていた☆
人々はその巨大な銀杏の樹を 神と崇め、大地に降り注ぐ巨大な銀杏の実は
不老長寿の神の子《マナ》と呼ばれ、季節にはそれを求める参拝者に満ちて近隣の大地を埋め尽くした。誰しもが平和なままの永劫の時が続くことを信じて願った!
ある日唐突に天が赤く染まった☆
悪魔の彗星が巨大化しつつ大地に激突☆ 一瞬で地表は炎に包まれた!!
地表の全てが燃え尽くされ【神の樹】も その姿を失った。
《火》の次には《水》が地表を覆い、さらに包み隠すように《氷》に閉ざされたままの永劫の時間が過ぎた。
☆ ☆ ☆ ☆
空を、美しい誘惑色の黄色に染めあげて林立する銀杏並木。
遠い日の《神》の想いが葉に託されて空を舞い
《神の子》の銀杏の粒は大地に降りて息を潜めた。
人々を誘う誘惑の匂いは少しだけ哀しみをとどめて
食する人を選択しつつ【時】を待っている・・・・・
【実】
(410字)
*このお話はフィクションであり、史実に基づいてはおりません。😅