【洞窟の奥はお子様ランチ】① 冒険小説風 #毎週ショートショートnote
A I の支配から逃れた生き残りの人間たちは未来を地下に求めた。
奴らは人間のことを【ネズミ】と呼んで根絶やしを目論んでいる・・・
すでに多くの人間たちが奴らの【ネズミ捕り】の罠に捕らえられた。
捕まってたまるか!!
地下には迷路のように洞窟の道が張り巡らされている。
あちこちにある罠がどんなものかはわからないが、用心深い人間が
捕まるくらいだ。よほど心せねばならない・・・!
洞窟の奥が明るい?
何やら食欲をそそる匂いまで漂ってくる・・・?
もしや、これが【ネズミ捕り】の罠か?!
不意に、最近よく見るようになった夢の情景が浮かぶ・・・
子供らしい自分の前には
美味しそうにデコレートされたプレートがある。
中央には誘うような旗が立てられていて
食欲が一気にピークに達する。
・・・当然、人間の潜在意識に働きかける奴らの仕組んだ罠だ!!
みんな『お子様ランチ』の誘惑に勝てなかったのか?
俺はプレートにある自分のイメージを
大嫌いなブロッコリーで満たす・・・!! 食えるかこんなもの!!!
『お子様ランチ』か『生』のどちらかを選ぶなら
俺は・・・生だ!!!
俺は洞窟の別の道を選んで走った!
不覚のヨダレが後方に飛んだのは見逃してくれ!!
【未了】
(503字)
*今回も参加させていただきます。
【洞窟の奥はお子様ランチ】のお題で【冒険小説風】☆