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『日本犬と暮らして』・4
デビの反撃
今までの流れから、今日は「チビ」の事件について書こうかと思ったのですが、その前に・・仔犬たちが産まれて三頭が里子に行き、「チョースケ」と「デビ」が家族として残りましたので、ちょっとその様子などを・・・
チビの子育ても一段落がつき、母親としてのお役目からも離れて、比較的に落ち着いた毎日を送るようになっていました。
仔犬はとにかく元気です。部屋の中を走り回るのは日常で、生後三ヶ月くらいの二頭は、ほぼ毎日が運動会でした。
季節は冬に入っていたと思います。 寒がりのチビは、よく私の布団に潜り込んで寝ていました。(私は起きていますw)
お昼ぐらいだったと思うのですが、
例によって運動会のチョースケとデビ。
部屋の中の布団の中で寝ている母親にはお構いなしに走ります!
「フギャッ?!」
踏みつけられたチビが怒ります!
運動会は続き、何度も踏みつけられるチビ・・☆
「フギュッ!!」 「ギャッ!!」 「ブギュムッ!!」
ついに堪忍袋の尾が切れた母親は布団から飛び出し、デビに向かいます!!
(何故かターゲットはいつもデビだけです)
「キュン、キャンキャンキャン・・!!」
噛まれたデビは悲鳴をあげます。母親の威厳を示したチビは、再度、布団の中に・・
そんな日々が続きつつ・・ある日の事でした。ついにデビが反撃したのです!?
体の大きさもチビに追いついていたデビは、簡単にチビを打ち負かしました。
可愛そうなチビは、ついに母親としての威厳を失ったのでした。
そしてその日から、チビと太郎。デビとチョースケの二頭づつ、扉で仕切られた別の部屋で暮らすこととなりました。
(太郎とチョースケはそれ以前からも相性が悪く、別の部屋で暮らしていました。チビは太郎よりも先住犬だったので、仔犬だった太郎を仕付け、尻に敷いていましたw)
ある日のこと。チビが急に歩けなくなったことがありました。
動物病院で獣医先生に診てもらうと、股関節が脱臼してるとのことでした。
先天的に股関節が浅い・・と言われ、処置は鉛筆よりもやや長めの金属棒を差し込んで股関節が安定するまで固定しておく・・というものでした。
しばらく不自由そうにしていましたが、それでも普通に散歩も出来るようになりました。
その当時は車で1時間くらい離れた入間川沿いの河原に散歩に出かけて、自由に遊ばせたりもしていました。
不思議なことに、家では犬猿な仲のチビとデビは、お出かけの際には仲が良いのです。車の中で喧嘩することもなく、河原でも仲良く遊んでいました。
そんなある日のこと。いつものように河原に着いて、車から降りた時に事件は起こりました!! (つづく)
( 仲良く遊ぶ、チビとデビ )
○今日のおまけ画像
昨日が、わりとハードタッチな絵でしたので、今日は少し柔らかいタッチで描いた絵を載せてみようかと思いました。
(以前、暁教育図書から出版された『野菊の墓』(伊藤左千夫)の
一部です。)
・・・以上です。お付き合いありがとうございました。