追悼・エスパー伊藤
昨日のことですが、エスパー伊東さんが16日に亡くなられていたことを
ニュースで知りました。
彼と個人的なお付き合いがあった訳ではありませんが、だいぶ昔・・・
元々、彼が漫画家を志していたというご縁で漫画関係者の恒例の飲み会に
参加されたことがあって、その時にあれこれ(二人きりで)お話を交わしたことがあります。身体を張りながらの無茶な芸で《お笑い》を生業としていた彼の発するオーラは、お笑いとは無縁の緊張感に満ちていた印象でした。
強靭な身体を誇りにしている様子さえ伺えました。(笑)
子供の頃の話となり、具体的な内容は忘れましたが・・・
その場で《無理とわかりながら》無茶をして、しかも成功したことで
その場の驚きと喝采を得たことを嬉しそうに話していました。
☆☆☆
そのことが、その後の彼の生き様となる原体験になったのだと思います。
タバスコの一気飲みや幼児のシャツを着ることやカバンに入ること・・・☆
彼の《芸》だった無茶ぶりは、それが無理とはわかっていても・・・
賞賛を得るために絶えず挑戦していたのだと思います。
笑われながらも
《賞賛》のプライドと共に【芸】として・・・!!
☆☆☆
当然、身体にはストレスが蓄積され続け・・・☆
股関節の異常からリハビリに向かうものの、脳梗塞・言語障害まで発症し
痴呆症に・・・ついには、若くして老人施設での寝たきりになっていました。
そのことをテレビやネットの記事で知って危惧しておりました。
彼の死を知って、彼とお会いして・・・別れた時に交わした彼との握手の
力強い感触を思い出します。