『ほんの一部 スイカ』② #毎週ショートショートnote
「MU100SW銀河の・・・UKKS601太陽系第三惑星・・・!
あれで間違いありませんね?」
「うむ。宇宙の片隅に、あんな惑星があったとは感慨深い・・・」
「遠い昔から遺されていたデータとも符合する外観です!」
「あれが、かつて地球と呼ばれた惑星において『スイカ』と呼ばれた
植物と関係があるのか、その真意を調査するのが我々に与えられた使命だ。名前も踏襲したままの『スイカ星』へ。 上陸艇準備!!」
「はいっ!!」
上陸艇は『スイカ星』の予定していた地点に着陸。
宿泊もできる簡易な基地を建設後に調査が開始された。
『スイカ星』は予想通りの硬い表層に覆われていた。
掘削機を地中に向けて設置。表層部分がどれ程の距離になるのか・・・?
果てない作業となることが予想された。
数ヶ月後、ついに掘削機の先端が硬質層を突破した。
「やりました!!
ほんの一部 スイカ星の軟質層に突入です!!」
掘削設備の上部から、激しく噴き出した赤い汁!!
「あ、、甘い! ジューシーで美味しいですっ!!」
「う・・・旨いっ! これが伝説のスイカなのかっ?!」
隊員たちは降り注ぐスイカジュースを全身に浴びながら
歓喜の味に酔いしれつつ、とてつもない幸せ色に染まっていた・・・!!
今はまだ ほんの一部 スイカ 星に接触したに過ぎないが
未曾有ともいえる『スイカ天国』を手にした彼らの功績は
宇宙史に残る歴史的快挙なのだった。
【新鮮・美味】
*夏向きの・・あまりにも単純なお話で失礼しました!(笑)😅
*こちらに参加させていただいております。よろしくお願い致します☆
今回のお題は 『ほんの一部スイカ 』
裏お題が・・・『損の一部、真イカ』でした。