《 ひと夏の人間離れ 》② #毎週ショートショートnote
お題は【ひと夏の人間離れ】。裏お題は【甘夏の肉離れ】。
2024.8.31夜までにだいたい410字･･･
＊参加させていただきます。😊
＊私のつぶやき
私に降り注いだ大量の雨の日々の･･･無垢だった頃の気持ちを思い出す。
全てが無限の希望と美しさに満ちていたと思う。
私の表面を海が覆い、私の様々な分身が生まれ始めてから40億年･･･
私の寿命を季節に例えるならば、せいぜい《 春 》に過ぎない時間の
経過でしかないが、分身たち･･･その中でも【人間】と名乗る生き物たちの身勝手な暴走の日々を想うと、微かな希望を抱き続けて放置したことに
自身の積年の想いを悔いるばかりである。
☆ ☆ ☆ ☆
人間たちは気付くだろうか？
種としての【人間】だけが･･･
見かけ上は変哲のない《仮想空間》にいることを？
《地球》から追放されたことを？
私の･･･
荒らされた地表を取り巻く自然の中で、人間以外の生き物たちの生存を求めた戦いは続くだろうがそこに醜さはない。彼らの生き方こそが自然の修復の意味を持つのだ。私の永い･･･癒しの季節となるだろう。
私にとっての《ひと夏の人間離れ》に幸あれ！
【了】
（410字）
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