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留学は大きな投資: 事前の将来プランが大事
大学進学時点から将来の夢や進路を大まかでもいいのでしっかり決め、それをベースに大学を選ぶ。海外留学は大変お金がかかる一大投資なので、計画段階も非常に重要だと思っていました。今回はそのお話です。
将来の進路?何をしたい?
これが2人の息子達がそれぞれ高校2年の頃に頻繁に我が家で交わされた会話です。
多くはLINEメッセージを通じてですが、たまにLINEのグループビデオコールでカナダ高校留学中の長男と、あるいはエストニアIB高校留学中の次男との間で交わされました。
幸にして、彼らは家族でインドに駐在していた間に現地のアメリカンスクールで英語をマスターしたので、そのツールを使って、学ぶことに集中することができました。
長男は世界の知性がリーマン危機を予測できなかったことに大いなる疑問を感じ、リスクの勉強がしたいとUKの大学で数学や統計を学びました。卒業し現在は米銀で働いています。
日本の就活とは異なる形で仕事に就くことの素晴らしさは企業側が大学での学びをきちんと評価してくれ入社1年目からプロの卵として認めて、相応の待遇を与えてくれること。
金額を書くのは憚られますが、ちょっと驚くほどのお給料を貰っています。
確かに仕事のプレッシャーは大変大きい様子ですが、やりがいを感じ、身につけたリスク分析を使って仕事を進めている様子や、驚くほどの高待遇を1年目から受けていることを聴くにつけ、日本の外で頑張って良かったなぁとしみじみ思います。
次男は膨大な時間をかけて議論した結果、大好きな野球に関連する研究がしたいということで、当初は映画「マネーゲーム」で知られることになったセイバーメトリックスに興味を持っていましたが、その市場はすでに相当混雑した飽和状態だと知ってからは、方針転換。投手や打者の能力向上に脳科学が役立つはずだと考え、MLBの球場に通いやすい米国の都市をピックアップした上で、野球観戦と脳科学の勉強が両立できる都市にある大学に進みました。
さて、
今は2人の息子ともやりたかったことに向けてまっしぐらであり、それを見るにつけ何とも言えない充実感を妻と2人でしみじみ味わうことができますが、ここに辿り着くまでの膨大な会話やメッセージのやり取りは本当に大切なものであり、又有意義だったなぁと、改めて思います。
さらに、定期・不定期に進めていた論文の宿題。
長男も次男も、興味があることや気になったことなど、日本語や英語で論文にまとめ、私に提出。それを読みながら意見交換したり、あるいは文章の組み立てについて議論したり。書くこと、それを読んで話すこと、また書くこと、この繰り返しがすごく大事だなぁ、を実感する経験でした。
昔も今も受験勉強を巡る議論は活発であり、塾に通わせることが当然のようになっているよう(因みに我が家では子供達を塾に通わせたことも、勉強しなさいと叱ったこともありません。)ですが、果たして皆さんはその前に将来の計画や設計を真剣に考えたりお話されたりしていますか?
今回はそこの大切さを是非文章にしておきたいなぁと、我が家の話ばかりで恐縮ですが、書かせていただきました。
忌憚のないご意見など頂戴できると大変嬉しいです。
それでは失礼します。