冬の奈良県大和民俗公園〜生きる力
久しぶりに奈良県大和民俗公園を歩いた。民俗公園はそろそろ梅が咲く季節だ。いいお天気だし、気晴らしにD500をリュックに詰めて自転車を走らせた。
昔は、冬場は撮影はOFF期間だった。花はないし雲が重くどんよりした日が多く撮影には向かないと思っていだからだ。
そんなスタンスの僕が、冬には冬の表情があると気づいたのは、退職後鬱を緩和するために民俗公園を毎日のように歩いたのがきっかけ。
色づいた葉が少しずつ落ちて空が重くどんよりしはじめたころ、枯れた木の葉が地面を多い枯れ木となる。
そんな冬のある日、暖かい陽射しが公園を覆い包んだとき、大きな木の幹がお日様の光を受けてきれいに輝いていた。
そのきれいさや力強さに圧倒された。だんだん幹のきれいさや力強さが身体に染みわたり、力が沸いてきた。
誰もが春は、梅や桜の花が主役のように思っているが、実は幹が主役ではないのか!と思ったのだ。
ガッチリとした幹がどっしりと地に根を張って、身体に栄養を運ぶから季節がくればきれいな花が咲く。そして、地をしっかりと固めて地滑りを防ぐ。
そんなことがきっかけで、毎日の散策が毎日同じに見える風景に、昨日気づかなかった風景に出会ったり新しい発見があったりで、散策が楽しくなってきた。
同時に感性が少しづつ復活しはじめ、民俗公園での散策がすごく楽しくなってきた。
このとき、始めて写真をやっていてよかったと思った。
さらに、ルリビタキやジョウビダキなどの小鳥たちとの出会い。民俗公園にさまざまな小鳥が暮らしに出会ったこと。
僕は民俗公園にこんなかわいい小鳥たちがいるなんて全然知らなくて、きっかけは僕と同じように公園を散策し小鳥たちと遊びながら写真を楽しんでおられる方たちなどのおかげ。
このようないろんなことがあって冬の楽しさを知り、写真の趣味が広がった。
2年間歩き続けた結果、ふつうに暮らしていくぶんにはなんの問題のないレベルまで身体が回復し、仕事をやりたいと意欲が出てきたのだ。
今日も最後まで付き合ってくださり、ありがとうございました。
民俗公園を歩けば、いつも病み上がりの頃を思い出します。