AIR STAGE WORKS Vol.6
ダンスパフォーマンス 「きれいナおニンギョウそらノいろイロ」
2012年9月30日(日)午後3時より4時すぎまで
八王子市生涯学習センタークリエイトホール5Fホール
構成・演出・音楽:風姫
出演:ハル、萩原りぼん、かぜひめ
振付:はル、はぎわらreboen、ka是ヒめ
スペースオブジェ:百石(momo & 石井トミイ) 衣装製作:大川あじさい
記録:宮川舞子、LoveArtPuff
SPECIAL THANKS:伏島陽代、モリーナ、八七美
主催:AIRー空ーパフォーミング・アーツ研究会
2002年から、2年に一度のペースで発表してきたステージワークス。
毎回、工夫し趣向をこらしている。
この時は、参加希望者が3人。
研究会のレパートリーピースになればいいなあという目論見があった。
作法について、意識しはじめた頃です。
どのような動きを選び、組み合わせていくか、3人3様の言葉と身体表現。
自身で考えたものが、どのように他者に伝わるかなど簡単に予測しないで、
まずは、のびのび作る時間を過ごすことにした。
自分の感触を優先させ、見栄えを気にしない。(これがなかなか難しい)
それぞれ、考えてきた動きを何回も実際にやってみて、クラスの時間に
相談しながら整理整形していく。(アドバイスや演出も少しづつ)
それと併行して、今回は、AIR流からだほぐしや重心の移動など、基礎にたちかえる時間もたっぷりとることとした。その甲斐もあって、動きの密度が次第に増し、輪郭もくっきりしてきた。バリエーション豊かな動きを生む元になったと思う。
AIR流からだほぐしには、数種類の呼吸、意識点の移動、からだの内側を感じながら動かす等、身体表現を志す人たちにとって必要なメソッドが、実はそっと隠されている。
構成では、コトバだけのシーンと歌のラストに挟まれるようにして、三つのソロとアンサンブルのダンスシーンを置いた。
コトバは、分断され、組み合わされて、夢の中で時おり聞こえてくるお話のよう。語尾を別の人が繰りかえしたり、センテンスの塊を追っかけたり、
コトバはリズムになったり、混じって音楽になったりした。
歌は、完成させないでメロディーと歌詞を遊ばせた。
循環コードを流し、浮かんだ歌詞を口ずさむ。
何をどのように受け止めるかは、ひとそれぞれに、とっても違う。
「きれいナおニンギョウそらノいろイロ」の世界が、観に来てくださった方に向かって開かれていく。
パフォーマーといっしょにイメージの世界を遊ぶ。
シンクロニシティ
ライブは、エネルギーが行き来する場、
だれかの物語が、ステージに繰り広げられることだってあるかもしれない。
「私」を抜け出して、「私」のまま、他者の感覚世界の中に入っていく。
共同創作で、新しい扉を開いた気がした。