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樹木が好きである。 しょっちゅう、木を見ている。 樹木には、大別すると、冬になると葉の色を変え落とす「落葉樹」と、一年中緑の葉をつけている「常緑樹」とある。どちらも味わい深く、甲乙つけがたいが、どちらかといえば落葉樹が好きである。 ある日、子どもに「おとうさん、なんで葉っぱは落ちちゃうの?」と聞かれた。私は子どもからなにか聞かれたら、基本的には真剣にこたえる。しばし考えてこうこたえた。 「えーっとね、葉っぱには二つの大切な役割があるんだけど、ひとつは光から栄養をつくるこ
樹木が好きである。 しょっちゅう、木をみている。 山の家で暮らす前は、スギとヒノキの区別すら出来なかったが、今は遠目から見ても区別できるくらいになった。 映画なんかを見ていても、つい木々に目が行ってしまう。アニメ映画などをみていても木に目が行くので、樹木が不自然に描かれていたりすると途端に興ざめしてしまうという弊害もあるが… それにしても樹木は知れば知るほど面白く、奥深い。僕はもともと、樹木とは地上より上の部分を指すものだと思っていたが、もちろんそれだけではない。樹木に
木はブッダである。 ブッダとは特定の人を指す言葉ではなくて、「悟りを開いたもの」という意味であるそうだ。 仏教が好きで、その類の本を読んだりするけれど、悟りや解脱がなんたるかはよく分からない。しかし、辞書的な定義の悟りや解脱であれば、木はそれを体現している(ようにみえる)。 そもそも釈迦はインドボダイジュの下で悟りを得たというし、また、釈迦以前に6人のブッダがいたという考え方があるのだが(過去七仏)、その6人にもそれぞれ別の木の下で悟りを開いたということになっているらし