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【イベントレポート】さがすいばらき「現地に行く・取材をする」|自分の暮らしに楽しみをつくる|小美玉市・茨城町・大洗町

こんにちは!カゼグミ社員の戸板です。
今回は、第5回目の開催となったいばらき県央のプログラム『さがすいばらき』のイベントレポートです。

『さがすいばらき』とは?
いばらき県央地域を知り、いろんな働き方・暮らし方を聞く全8回のプログラム。
①県央地域でおもしろい取り組みをしている場所を実際に訪れ、そこを運営する人の思いやこれまでの歩みについて話を聞くセクション(全4回)と②県央地域で働き、暮らす20代〜30代の先輩に話を聞くセクション(全4回)があります。
※①のセクションでは、現地に行った感想を200文字程度でまとめるワークがあります。

単発参加も連続参加も可能で、説明会に参加しなくても申し込みができるので、気軽に参加できるのがポイントです。

主催:いばらき県央地域移住・定住促進協議会
企画・運営:株式会社カゼグミ




今回はいばらき県央の3エリアに!

今回訪れたのは小美玉市・茨城町・大洗町
霞ヶ浦や涸沼が近くにある水辺とともにあるエリアで、自分の暮らしに楽しみをつくりながら働き、暮らしているみなさんに会いにいきました。

みんなで自己紹介





訪れた場所① 小美玉市/四季文化館 みの〜れ

まず伺ったのが小美玉市にある文化ホール四季文化館 みの〜れ
みの〜れには、地域住民が参画する仕組みがあり、14のプロジェクトが住民自らの手によって運営されています。
今回は、そのうちのひとつであるみの〜れ住民劇団『演劇ファミリー Myu』のお話を参考にしながら、小美玉の地域性・住民同士のつながりに触れました。

案内いただいたのは、小美玉市のシティプロモーション動画をはじめ、さまざまなプロモーション動画を制作している動画クリエイター・立原陽子さんと、『演劇ファミリー Myu』の代表・佐々木泉さんです。


立原さん(写真左)と佐々木さん(写真右)

結婚を機に小美玉市に移住してきた立原さん。
本業は映像制作で、小美玉市をはじめとした行政や民間企業のプロモーション動画を制作しています。コロナ禍ではライブ配信事業も行っていました。
映像に加えて何かやってみたいとの思いで、自宅で民泊事業を行っていたこともあるそうです。

━━━ 元々いろんなことをやるのが好きで、これまでもいろんな仕事をしてきました。自分のできることを軸にして選んだ1社目で勤めているとき、「私ってこのままでいいのかな」と思い、事務や経理、ドレスコーディネーターなど、いろんな仕事を経験してみることを始めました。
都会に憧れて東京で働いたこともあったけれど、働く中で茨城があっているなと思ったので、帰ってきました。

そんな立原さんは、本業以外にも「Omitama Shigoto」の代表を務め、メンバーが「TOWN JOURNAL OMITAMA」の立ち上げ、マネジメントにも関わっています。さらに、昨年11月に開催のマルシェ「まる市」に出店し、自分で育てたトマトを販売したそう。
いろいろなことにチャレンジしながら、小美玉での暮らしを楽しむ様子が伝わってきますね!

━━━ 引っ越してきた当時とは違い、今ではみの〜れにたくさんの知り合いができました。私は、「あなたが必要」という言葉に勇気づけられ、頑張ってみることで、結果的に自分が磨かれてきたような気がします。
みなさんが持っている力は誰かを助けるし、街の希望にもなるかもしれません。自信を持って頑張ってくださいね!

どんなことにも関心を持って、頼まれたら断らずに積極的に取り組んでいる立原さんの姿勢には、学ぶものがあると感じました。

演劇ファミリー Myu』の代表を務める佐々木さんは小美玉市出身。
大学進学を機に大阪で5年ほど暮らし、地元に帰ってきました。Uターン後も、東京でお芝居を習いながら働くほど、その頃から演劇が大好きだったそう。
結婚後は鹿嶋市に移住、出産を経験し4年ほど暮らしました。佐々木さんの夫は県内の転勤がある仕事だったため、県内へのアクセスの良い小美玉に帰ってきました。

━━━ Myuに関わるきっかけはお芝居が大好きだったことです。
若い頃、演劇に一生懸命、本気で取り組んでいたのに夢が叶わず、挫折を感じていました。それから、中途半端にやるのも違うと思い、演劇には触れられずにいました。
小美玉に帰ってきてから、娘を連れてMyuのミュージカルを観に行ったことがあったんです。すごく良い雰囲気で、想像以上の人数とクオリティで、とても面白かったとわくわくしたのを覚えています。

忙しい日々を送っていた佐々木さんにとって、劇団に入るのは大きな決断だったため、すぐには入団しなかったと話します。
ですが、演劇の体験ができるワークショップに参加してみることで、気持ちに変化が生まれました。

━━━ 「このワークショップなら仕事や子育てと両立できるかもしれない」と思い参加したら、とっても楽しかったんです。Myuでお芝居をすることも、地域の人と会えることも楽しくて、これまで続けてきましたね。
企画から脚本、衣装、美術、音楽、全てにわたってオリジナルというMyuの舞台。演者としてだけでなく脚本作りにも関わったこともあります。
やりたいと思ったら扉を開けてくれるのがMyuですね。その雰囲気があるから、本業とはまた違ったことに楽しみを見つける人が多いんだと思います。

暮らしの楽しみをみんなでつくるMyuのみなさんは、エネルギッシュで素敵でした!

当日開催していたワークショップを見学しました
みの〜れスタッフの原田さん。
実際の舞台も見学!
ご案内いただきありがとうございました!





訪れた場所② 茨城町/親沢キャンプ場

続いては茨城町を訪れました。
島根県・青森県と並ぶ日本有数のしじみの産地である涸沼沿いにある『親沢キャンプ場』で焚火をしながら出迎えてくれたのは、動画クリエイターの通野崇さん

通野さんは茨城県常陸大宮市出身。結婚を機に茨城町に移住しました。
現在は『CRAFT REFLECTION』の屋号で個人事業主として、行政や県内企業、その他様々な領域のプロモーション動画の撮影から編集までを行っています。
また、茨城町のファンクラブ「いば3ふるさとサポーターズクラブ」にも関わり、キャンプイベントの企画運営も行っています。

━━━ 2017年から個人事業主として働いていますが、専門学校を卒業した当初は将来について本当に何も考えていない若者だったんですよ。
デザインの仕事がしたいと漠然と思ってはいましたが、どう就活したらそういう仕事に就けるのかがわからなくて。親から勧められるまま、不動産関連の企業に入社しました。

会社員として働く中で、やはりデザインに関わる仕事に就きたいと強く感じたのをきっかけに退職。
アルバイトをしながら次のキャリアを考える時期を経て入社したデザイン関連の会社で、映像制作の面白さを知ったと話します。

━━━ 元々0から1を作るのが好きなんですよね。
撮影や映像制作に関わることになるとは思っていなかったので驚きつつも、とりあえずやってみたんです。取り組んでいく中で「動画制作も自分の視点で編集して、作品を生み出すことができるんだ」と気づきました。これってデザインを自分の手でつくる時と感覚的に似ているんです。
そう思ってから動画制作に夢中になっていったんですよ。

地域のイベントに自ら出向いて撮影したり、いば3に関わったりするなど、地域の人とのつながりを大切にしているそうです。
そういったつながりの中で、映像制作を依頼されることもあるそうで、通野さんのその姿勢が地域の中で良い循環を生み出しているように思いました。

最高の景色…ありがとうございました!






訪れた場所③ 大洗町/焚火と本

最後の目的地はここ、大洗町!
『BOOK&GEAR 焚火と本』の店主・佐藤穂奈美さんにお話を伺いました。

茨城県大洗町出身の佐藤さんは、大学進学を機に地元を離れ、大手デベロッパーやまちづくり会社を経験したのち、2020年に大洗町にUターンしました。
Uターン後は、「場の関係人口づくり」と「不動産活用」を行う株式会社Coelacanthを立ち上げました。

━━━ 「焚火と本」では、本をゆったり楽しめたり、定期的に読書会やその他イベントを開催したりしています。時々、店の前でうちの親戚が育てた野菜を売ることもあります(笑)。
もちろん、不動産についての相談もできますよ。地域のお年寄りが空き家の相談をしにきてくれることもあるんです。家を第三者に預けるということには信頼が必要なので、まずは街の人にとって「知っている人」になろうということで、ここを開いています。

事業領域が多岐にわたっていてどのお話も興味深かったのですが、お話を聞いていく中で自分の「遊ぶ時間」を大切にしている佐藤さんの姿が見えてきました。

━━━ 遊びは暮らしを豊かにしてくれるんですよね。遊ぶことで地域の付加価値を仕立て、地域をより良く楽しんでもらうヒントが分かってくるんです。
そうして視野を広げながら、これまで我慢していたことを工夫やクリエイティブで乗り越える意識で事業に向き合っています。
人やモノ、コトといった地域の資源を循環させ、「地域から価値をつくるまちの編集社」であり続けたいと思います。

Uターンしたり、起業したり、事業を新しく始めたり、何かと決断することが多い暮らしを送る佐藤さん。自分の目の前のことで一番大切にしたいこと・自分の心が本当に震えることを選ぶようにしているそうです。
私も、自分の気持ちと直感に素直になれるだけの心の余白を忘れずにいたいです!

大洗の街をちょっと歩いてみました
永町商店街にある一棟貸しの宿『波と月
株式会社Coelacanthが運営に携わる2階の宿泊エリアを見学させていただきました
ありがとうございました!




まだまださがすいばらきのイベントあります!

全8回のイベントも折り返し、残り3回となりました。
各回参加者を募集していますので、お友達と一緒に!帰省のタイミングで!ぜひお気軽に参加いただけると嬉しいです。

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!
















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