『竜とそばかすの姫』と七宝焼
『竜とそばかすの姫』の作中、ヒロちゃん(別役弘香)おばあちゃん宅?の書棚に
並河靖之作「蝶に菊花文飾り壺(青いの)」と「蝶図瓢形花瓶(黒いの)」が出てきます。
・蝶に菊花文飾り壺(ちょうにきっかもんかざりつぼ):高さ14cm。おそらく1887年作。
・蝶図瓢形花瓶(ちょうずひさごがたかびん):高さ18cm。1880~1900年作。
ということは、清水三年坂美術館は協賛か協力をしているのだろうと思います。
ほかにも、並河さんの壺もチラッと出てきます。おそらく、アニメ作品でこんなに七宝焼が出てくるのは初めてではないでしょうか?
作品そっちのけで、興奮してしまいました。たぶん誰も気づいていないような、小さいことですが・・・
細田監督は明治の超絶技巧が好きなのかな
作り手としてうれしいことです。
※参考文献:『清水三年坂美術館コレクション 京七宝 並河靖之作品集』、2008、村田理如、淡交社。
『並河靖之七宝 明治七宝の誘惑ー透明な黒の感性』、2017、樋田豊郎ほか、毎日新聞社。
※画像は上記文献にて「蝶に菊花文飾り壺」が20p、「蝶図瓢形花瓶」が35p。
※2021年9月27日に投降した記事に加筆修正し再掲載しました。