見出し画像

読んだ本📕 ばにらさま

ばにらさま   山本 文緒

ばにらさま 僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい

わたしは大丈夫 夫と娘とともに、爪に火をともすような倹約生活を送る私。

菓子苑 舞子は、浮き沈みの激しい胡桃に翻弄されるも、彼女を放って置けない。

バヨリン心中 余命短い祖母が語る、ヴァイオリンとポーランド人の青年をめぐる若き日の   恋。

20×20 主婦から作家となった私。仕事場のマンションの隣人たちとの日々。

子供おばさん 中学の同級生の葬儀に出席した夕子。遺族から形見として託されたのは。

***
「自転しながら公転する。」

を読んで、この人上手いなって思った

「明日死んでも悔いがないように
100才まで生きても大丈夫なように」
(100才まではいいけど)←わたし的には

思わず書き留めた言葉。

小手毬ちゃんが、山本さんが亡くなっている事を書いてくれてびっくり。

***

この短編集も、この人好きだなって思った。

わたしは、「わたしは大丈夫」が一番好きだな。

普通の生活の描写と一転性が上手い。

膵臓癌で亡くなったと。
まだ、癌が判る前なのに、余命短い祖母とか
同級生の葬儀とか
そういう目で見てしまうせいかな。

毎年人間ドッグを受けていらっしゃったのに。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?