消費されていく覚悟
インターネットが普及して、情報が消費されるスピードが異常に早くなった。
流行ってたと思ってたものが、明日には廃れてるなんて当たり前な時代になっていて、もうそれにTVが追いつかない状況になっているんだから面白い。
「若者→インターネット→TV→大人」と順を追って流行っていくような流れになっているけれど、ネットリテラシーの低い大人にリーチした頃には若者の興味は失われており、
「今これ流行ってんだよね!」
なんてドヤ顔で若者に言ったりなんかしたら、「もう流行ってないけどね」と思われてたりする
状況になっている。
消費されるスピードが異常に早くなってきた今だからこそ、見つめないと行けないのは消費される覚悟なのかなと思う。
ノウハウがシェアされる時代に突入し、どんな技術も割とすぐにコピーできるようになってきた。
特に顕著なのが料理。クックパッドやkurashiruを覗けば誰でも美味しい料理が作れる。
そして一度流行れば次の日には日本中どこでも食べられるようになる。
ちょっと器用な人なら、家で再現もできちゃう。
料理以外でも、昔は難しいと思われていた動画撮影なんかも、チュートリアルがかなり充実しており、一般層の人の目には「え?プロ?」と簡単に騙せるレベルの動画が誰でも簡単に作れるようになってしまった。
機材に関しても全然手が出る値段にまで落ちてきているので、本当いい時代になった。
インターネットのおかげで誰でも無料でプロのノウハウにアクセスでき、時間さえあれば誰でも再現できるようになったので、全国民クリエイター時代といっても過言ではない時代になってしまった。
「個性を出せばいいよ」
なんて簡単にいう人もいるけれど、個性も簡単にコピーできるという事も忘れてはいけない。
要素を分析できる人であれば、個性も100%とは言わなくとも8割くらいはだいたい再現できてしまう。
さらにそこに+α別の要素を持ち込むとオリジナルとして認知されてしまったりする。
本人よりも人気になってしまうパターンも多い、ものまね芸人なんかがそうですよね。
とはいえ大きな企業なんかが、不誠実にやっちゃうと以下みたいな事になっちゃうので注意もしないといけない。
「心ない『Instagram』投稿が原因? ラフォーレ原宿『テプラ』広告騒動を検証してみる」
色々と踏まえた結果、消費されるスピードが早くなって、何でも簡単にコピーできる時代になった以上、消費される覚悟を持って生きていかないといけない時代になったんだと僕は思ってます。
「パクリだ!これは俺のアイデアだ!」
なんて大声で言ったところで、それよりも大きな声で「うるせえ!」と言われたらどうやったって勝てないし、気づいた頃には、忘れ去られてしまっている。
それなら消費される前提で、新しいアイデアをストックしておいたり、クオリティを上げる準備をしておくほうが効率的なんじゃないかなと。
消費されるスピードはきっとこれからも上がっていくはずなので、戦い方としては、2つしか残されていないように考えられていて
・消費が追いつかないスピードでコンテンツを作る
・消費されないコンテンツを作る
ある程度資金力が無いと1番はきついし、2番なんてある程度知名度や地位が無いとキツイ。
京都とか、サザンオールスターズとかみたいなレベルじゃないとしんどい。
また、これからブランディング頑張ってその領域になるのもかなり時間がかかる。
本当は1番も2番も同時進行でやるのが一番良いんでしょうけど、そこまでやれる体力がある人って今の時代あんまり居ないんだと思う。
だから情報商材沢山買ったり、自己啓発本とか買って自己肯定感を得て何も結果出せない人が多いんだと思いますけど。
1番も2番も駄目だったらもう残されてるのは、「消費されて爆発するコンテンツを作る」しかなかったりする。
それを意図的に仕掛けられるほど企画力があって、頭がいいのであれば多分それを生業にしてるとは思いますが。。
最終的に何も取り柄の無い僕たちが生き残るには、広範囲に興味をもって広範囲の分野の80点をとって、掛け合わせてオリジナルになるしか生き残る道はないのかなと思うんですよね。
でもこの考え方って頭の良い方が、もう何年も前から言ってることだったりするので、やっぱり頭が良い人って頭がいいんだなって(バカの言い回し)
そんなわけで、消費される覚悟をもって、消費される準備をしておこうってお話でした。
とはいえ、消費される側になれるかは、また別の問題だったりしますけどね。
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