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二次創作から始まって(一応)商業デビューしたのは、この女!①

お疲れさまです、風嵐むげんです。

以前のつぶやきで、私が小説を書き始めたきっかけはモバゲー(現在のエブリスタ)で『名もなき魔王』という作品に感動したからと書きました。

でも、まあ私の発言を一字一句覚えていらっしゃる方なんて居ないと思いますが。私、少し前は「自分でホームページ作って二次創作から始めました」って言ってたんですよ。

これ、どちらかがホラ話というわけではなく。どちらも本当の話なんです。というのも、私一度だけ書くのをやめたんです。一週間くらいですが。だから、書き始めたきっかけは二つあるんですよ。

というわけで。ちょっとこの辺りでちゃんと整理しておこうと思います。

①友達が書けるなら私でも書けると思った。

なんか偉そうな感じになりましたが、違うんです。いや、ハードルが下がったっていう意味では違わないけど。

というのも、まだ小説を書き始める前の私は、読書家まではいかないにせよそれなりに本を読む純真無垢な少女だったわけですが。小説を書くって、とても難しいことだと思ったんですよ。

よく「国語の授業で小説を書いて先生や両親に褒められた」ことがきっかけとかいう作家さんが居ますが、私が学生の頃はそんな授業なかったんですけど!?

だから、小説という代物へのハードルはすごく高かった。でも高校三年生の夏頃、仲の良いオタク友達が言ってたんですよ。

「私の小説にコメントが来た〜!」って。思わずガタガタしましたね、机を。

当時はピクシブが存在しない時代で、皆自分でホームページを作ってたんですよ。なんか簡単に作ることが出来るサービスがあったんです。それで彼女は自分のホームページを作って小説を公開していたらしいです。

で、さらにびっくりだったのが、当時私は仲のいいオタク女子友達五人くらいと一緒に居たんですけど、私以外の全員が自分のホームページ持ってました。なんか仲間ハズレ感があってショックではありましたが、同時に皆が出来るなら私も出来るんじゃね? と思ったのです。

②調子に乗った

で、自分も試しにホームページを作って、当時ハマってた某ゲームの二次創作を始めたわけです。二次創作とは言ってもカプものではなく、勝手に展開を考えたアナザーストーリーでした。だからホームページへの来訪者はとても少なかったし、感想とかもほとんど貰えませんでした。

それでも、小説を書くことがとても楽しかった。今考えると、よく無反応で誰にも読んでもらえてないのに楽しいと感じていたのか。引きこもりの素質がありすぎる。もはや恐怖ですね。

多分当時のあれは小説とは言えない代物だっただろうけど。文章を書くのが楽しいと思えた初めての体験でした。しかも当時はパソコンではなく、携帯電話で書いてましたからね。しまもガラケー。ポチポチ書いては未送信メールに保存していく日々でした。

そんなある日、ふと思ったんです。

私、一からオリジナルの小説を書いてみたいなと。

③オリジナル作品用のホームページを作った

そこからが早かった。同じところでもう一つホームページを作って、そこをオリジナル小説専用の場所にしたんです。よく覚えてます。名前は流石に恥ずかしいので言いませんが、和風の素材を集めて頑張って和テイストなデザインにしたのを。

どうして和風なのかというと、オリジナルの話が歴史ものだったからです。当時は『歴女』なる言葉が流行るくらいに歴史がアツかった時代。丁度戦国無双とか、戦国BASARAとかが流行ってましたね。

だから、私の真の処女作もなんかそんな感じでした。プロットも世界観もキャラクターも頭の中だけで決めて、勢いだけで書いてました。そんなアレな作品なのに、意外なことに二次創作の方よりも読まれてたんです。とは言っても二、三人とかですけど。

楽しかったなぁ! プロットがないので次はあの話、次はこの話って好き勝手に書いて。無言だけど拍手(今でいう、いいね! みたいなやつ)貰えて。そんな感じで高三なのに勉強もせずに小説ばかり書いて、三週間くらいでしたかね。初めて拍手にメッセージを貰ったんです。

うひょー! なんだろなんだろ、とワクワクしながらメッセージを見ました。そしたら、こう書いてあったんです。

『あなたの作品、モバゲーで盗作されてますよ』と。

④盗作された?

モバゲーといえばゲームに特化した古参のSNSですが、当時は小説を投稿できたんです。今はE★エブリスタとして独立しましたがね。で、そこで転載されてたんだそうです。たまたま見に来てくれた人が、作者の名前が違うのに作品が同じだからと教えてくれたんです。

当時はSNS? なんじゃそりゃ状態(私が無知なのもあったけど、そもそもSNSが出始めた頃だった)だった私はモバゲーに登録して教えて貰ったアカウントを探しました。

どうやら常習犯だったようで、私が見に行った頃にはすでにアカウントが凍結されて作品も全部削除されてたので、真偽の程はわかりませんが。

ただ、その時はとても悲しくなってしまって。書き続ける気力が湧かず、結局そのまま作品をホームページごと削除してしまいました。

それが、たった一回だけ小説を書くことをやめた出来事でした。めちゃくちゃ寒い冬の日だったのを覚えています。

長くなってしまったので、次回へ続く!