若者こそ気をつけるべき医療費の話
先日、また一人若いミュージシャンが亡くなりました。三十一歳という、まだこれからという年齢であったにも関わらず心不全で急逝したそうです。私はその方についてそこまで詳しくはないのですが、昔はニコニコ動画で有名な楽曲を作成していた有名な方だったそうです。
亡くなってしまうのは、もちろん悲しいしそんな形でファンを悲しませるなんて。とは思います。本人もきっと、悔しかったことでしょう。同時に、自分は大丈夫と無理してしまう若い人が多いのも事実。若い内は体力があるので、自分の身体にどれだけ負担がかかっているか自覚し難いんですよね。だから、そういう人達に少し違う角度から話をしてみようと思います。
ずばり、お金の話です。
病気というのは数えたらきりがないくらいにたくさんありますので、今回は心不全に限って話をしようと思います。そもそも、心不全というのは正確な病名ではありません。心臓に何らかの異常があり、全身に血液を正常に送ることが出来なくなった状態を表す言葉なんです。
心不全に陥った理由。心筋梗塞、狭心症、弁膜症。考えられる原因はいくつもありますが、これ以上詳しいことはわかりません。ですが、これらの病気に対する治療はどれも高額です。一回の入院で百万円を超えるのはザラで、手術をしたら一千万円を超えることも。ただしこれは総額なので、患者さんが払うのはいつも通り三割分だけです。だとしても、高額ですよね。生命保険に入っているかどうかでも変わってきますが、若い人にとっては痛い負担になるのは確か。
しかも、心臓の病気は一回入院して手術すればスッキリ治る、というものではありません。定期的な検査入院に、毎日の服薬治療。仕事を休まなければいけない、辞めなければいけないことが多いです。働き盛り、遊び盛りの世代には厳しい状況に追い込まれるのです。
また、患者が負担しない残りの七割分はどこが支払うのか。もうお分かりですね。皆さんが払っている保険料や税金です。消費税が上がる原因の一端がここにあるとは思いませんか? 病気になるのは逃れられないことではありますが、予防することで変わってくるものでもあります。
ニュースでは死亡した場合は大きく取り扱いますが、こういう話は全く持ち出さないのが現状。行動を大きく制限される上に、下手したら何十年も病気と付き合って行かなくてはならなくなってしまう。その場しのぎの無理を続けるのではなく、未来を考えて今の内から身体を大事にして欲しいですね。