「類似性」を軽視しすぎていた
こんにちは、葬祭の道化師 原作の風林です。
本日は普段の記事のような論理の視点から攻めるのではなく、エビデンス(根拠、証拠)を大事にお話していこうと思います。
さて、直近の出来事ではあるんですけど
私ですね、定期配送型のウォーターサーバーを解約しました。
月額払うことでお水が定期的に届くシステムで本体代は500円ほど、お水は3500円ほどといった具合です。
毎月約4000円の出費が消え去った訳なんですね。ここで、注意しておきたい点が2点あります。
・私は水道水を浄水して飲む人間
・私はお金が好きだ
こうなってくると、毎月毎月、口座というライフポイントに毒ダメージをじわじわ与えてくる様なウォーターサーバーは不要。それどころか邪魔なんです。
じゃあなぜ、わかっていながら契約をしてしまったのかという腑に落ちない点が浮かび上がります。
ここからが本題です。
携帯の機種変更で店頭に立ち寄っていた時のことです。機種変更以外に何か買うつもりも、契約する予定も毛頭ありませんでした。
しかし、私の担当をしていた営業マン(Xさん)とお話してしている際に面白い出来事に遭遇したのです。 なんと…
Xさんの年齢、出身高が
私の姉の年齢、出身高と同じ
という偶然です。
ええ、とても話はとても盛り上がりました。
まったくの他人でこんな偶然があるのかと。
当時の私は興奮していたことでしょう。
その後、機種変更の手続きは終わり、気分よく私は店を後にしようとしたところXさんは話を続けました。
私にウォーターサーバーの契約を勧めたのです。
おうちに帰って、気分が落ち着いた頃わたしは使いもしないウォーターサーバーと毎月の携帯代に約4000円の謎料金がプラスされた通知書をただただ眺めるだけでした。
そしてようやく、何が起こったのか理解しました。
セールスにおいて、似通った経歴や趣味を強調することで客からイエスを引き出す確率がグンっと高くなるようですね。
そして、今回の件はとても教訓的なことを示唆していました。それは、私自身とXさんが類似していた訳ではなく、私の姉とXさんが類似しているということです。
つまり、類似性の効力を発揮する条件として直接的にAとBが類似している必要はなかったんですね
例えば、車のセールスマンは客の下取り車を調べてる間に類似点の手がかりを探すよう訓練されています。
もし、トランクにキャンプ道具が入ってればセールスマンは後で「自分も郊外に出かけるのが大好きだ」と話します。
ゴルフボールが入ってれば、「この後予定が入っててそれまで天気が持って欲しいと思ってるんですよねぇ」って話します。
実際に、保険会社のセールス記録を調べたある研究では、自分と年齢、宗教、喫煙の習慣が似ていると、客が保険の契約をしやすいことがわかってるんですね。
結局、数回程度しか使用しなかったウォーターサーバーを2年もの間、契約し続けていた身としてはXさん(営業マン)が狙ってそうしたとは考えたくは無いですね笑
ところがですね、
この経験は、小さな失敗でありながらとても大きな知見であったと考えています。
今後、私達がクリエイターが「物を売る」なかでどう販売することでお客さんのイエスを引き出しやすくなるかが容易に見えてくるんです。
私が今活動しているジャンルの「漫画」においても、それは通用します。
実際、私が1度も「漫画家である」と自称したことが無いのは、自分のような粗末なスタイルで漫画家と名乗るにはプロの漫画家に申し訳が立たないと言う理由もありますが、
今回のテーマに沿って言うのであれば、
読者に向けて「私はあなた方と同じ立場」、もしくは「私はあなた方自信である」と主張することでほんのわずかな、それでいて強力な類似性の原理を植えてけいるのかもしれませんね。
ということで、本日は「類似性」というところに焦点を当てたテーマでお話しました。
他人のこんな実体験を聞いたところで、類似性の強力さはまだ上の空だと思います。
まずは、自分もダメージを受けてみるところから初めてみると如何に見過ごせない性質であるかが分かってきますので、オススメです🙋♀️